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実写「幽☆遊☆白書」は大規模撮影!アカデミー科学技術賞受賞者も参加

坂口亮
坂口亮

 冨樫義博による人気漫画を北村匠海主演で実写ドラマ化する「幽☆遊☆白書」(Netflix・2023年12月配信)では、全国でロケ撮影、そして東京・東宝スタジオにて大規模な撮影が行われていることが、Netflixのイベント「Netflix Studio Day」で明かされた。また、ハリウッドVFX業界で20年以上にわたる経歴を持ち、第80回アカデミー賞で科学技術賞を受賞した坂口亮が、本作に参加する意気込みを語った。

「幽☆遊☆白書」主演は北村匠海!【写真】

 原作は、1990年から4年間、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された大ヒット漫画。主人公・浦飯幽助が死亡するというところから物語は展開し、人間界、魔界、霊界を股にかける壮大な世界観で、個性的なキャラクターたちが次々と降りかかる困難に立ち向かうファンタジーアドベンチャー。連載終了から四半世紀経った今も世界中で人気を博している。

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 本作の撮影は長期に渡り、全国のさまざまな場所でのロケ撮影のほか、複数の撮影スタジオを同時に稼働させ、日本一天井が高いスタジオをフル活用。細部までこだわったセットで撮影された映像に、世界水準のCG技術が加わることになる。

 その世界水準の最新技術の導入のために本作に参加となる坂口は、数々のハリウッド作品で活躍。現在は、北米がベースのスキャンラインVFX社でVFXスーパーバイザー兼CGディレクターを担う。日本作品の参加は初めてで、「今まで僕がやってきたことを日本の作品でなにか貢献ができたらな、とずっと思ってたんです。特にこの『幽☆遊☆白書』は僕も中学の頃に読んで親しんでる作品。Netflixは、世界的な映像のクオリティーを目指している、というような話でした。日本のチーム連合で世界的に負けないどころか世界で1番の映像を日本人としてつくりたい、そういう思いはずっとあったので、その機会がきてすごく嬉しかったです」と喜ぶ。

 「幽☆遊☆白書」の映像化については、「いろんな妖怪も出てくるし、人間対妖怪も出てくるし、変身もあるし。VFXの観点からいうと、北米の1番難しいとされている作品と並ぶような難しさなんです」と難易度は高いが、「今回の現場の方々は、本当に日本でいう代表的なトップクラスの方々。僕は“ドリームチーム”っていう表現をたまにするんです」とスタッフに全幅の信頼を寄せる。

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 「『幽☆遊☆白書』って会社の中でもみんながやりたかった仕事なんです。もちろん『幽☆遊☆白書』というIP(原作)がすごく業界で有名なのもありますし、技術的にもスキャンラインで注目されている難しい仕事なんです。そういうのを達成すべく取り組んでいる」と現状を明かす。

 これまで北米のスタイルで仕事をしてきた坂口が、本作では新たな取り組みに挑む。「(北米と日本)両方のいいところを組み合わせないとできない作品なんです。北米流は万能ではなくて、CGを使いすぎることがあったり、ありとあらゆることに対応できるようにすごく保険をかけて撮影をするので、ある意味で無駄な部分もあるんです。北米の作品は役割分担もきっちり決まってるので、人数も多いし予算も多く期間も長い。それと比べると(本作では)結構フレキシブルに動けるようなシステム・環境でやっています。スキャンラインが参加してるからといって、北米の方法でやれば撮影できる、という作品ではない。いかに『幽☆遊☆白書』スタイルを確立するかです」と力を込める。

 「『幽☆遊☆白書』だからこそできる方法論を日々考えてやっています」と前例のないチャレンジに挑戦。一つひとつが手探りで、難しさを感じることもあるが、そこが面白さでもあるという。あらためて本作の参加は「すごく光栄なことですし、その中での日々の発見があり、もう毎日が楽しくてしょうがない」と目を輝かせていた。(編集部・梅山富美子)

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