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『マイスモールランド』嵐莉菜、家族で映画出演「宝物になった」

「この映画を広めていきたい」会見で語った嵐莉菜
「この映画を広めていきたい」会見で語った嵐莉菜

 20日、映画『マイスモールランド』の日本外国特派員協会上映会&QAが都内で行われ、主演を務めた嵐莉菜が、共演の奥平大兼川和田恵真監督と共に出席。映画初出演にして主演という大役を担った嵐は「初めての映画が、いつもシーンに寄り添ってくださる優しい川和田監督の作品で良かった」としみじみ語った。

【動画】『マイスモールランド 』ベルリン映画祭レポート

 是枝裕和監督率いる映像制作者集団・分福に所属する川和田監督の商業映画デビューとなる本作。在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の在日クルド人の主人公・サーリャ(嵐)が、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探して成長していく物語で、ベルリン国際映画祭において、アムネスティ国際映画賞からスペシャル・メンション(特別表彰)を受けた。

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 会見で嵐は「この場に来られたことが本当に信じられないのですが、とても嬉しいです」と英語であいさつすると「できるだけ多くの方々に、この映画を広めていきたいと思っています」と強い視線でコメント。日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアと5か国のルーツを持つ嵐は、サーリャを演じるうえで、クルド人を取り巻く問題をより深く知る機会に恵まれたようで「撮影前のワークショップで、実際のクルド人家族の方にお会いして、彼らのいまの不自由な状況などをお聞きしました」と語っていた。

 劇中で描かれるサーリャの家族を演じているのは、嵐の実際の家族だという。嵐は「みんな一人一人、オーディションを受けたんです。まさかみんなで受かって家族で出演するとは思いませんでした」と笑顔。「でもリアルな家族だからこそ、出せた雰囲気もあったと思います。わたしの家族の宝物になったと思います」と撮影を振り返っていた。

会見に出席した奥平大兼、嵐莉菜、川和田恵真監督

 川和田監督は「この映画をできるだけ多くの人に届けたいという思いがあります。特にこの物語の主人公のような若い世代にも、こうした青春物語を通して、いろいろなことが届いてくれたら嬉しいです」と作品に込めた思いをコメント。川和田監督が、現場で常に役者に寄り添ってくれたと語った嵐は「とても優しい方で、わたしがサーリャについてわからなくなったとき、長い時間をかけてお話しをしてくださいました。話をすることで、どんどん役を理解することができ、それが演技につながりました。初めての出演作が川和田監督の映画で光栄です」と感謝を述べていた。(磯部正和)

映画『マイスモールランド』は5月6日公開

嵐莉菜が英語&ドイツ語であいさつ!映画『マイスモールランド 』ベルリン映画祭レポート » 動画の詳細
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