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『恋する惑星』『天使の涙』、ウォン・カーウァイ監督5作品の4K上映決定

『ブエノスアイレス 4K』より
『ブエノスアイレス 4K』より - (C) 1997 BLOCK 2 PICTURES INC. (C) 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

 世界で愛される香港の名匠ウォン・カーウァイ監督の代表作『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華(かようねんか)』『2046』の5作品が、4Kレストア版となって8月19日より劇場公開されることが決定した。

【画像】『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』各作品の場面写真

 カーウァイ監督は「観客は、その作品を初めて観た時の記憶が強烈に残っているもの。今回のレストアは、単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品と位置付けることにしました。この新しい作品を楽しんでもらいたい」とコメントを寄せた。

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 さらに「『恋する惑星』と『花様年華』は私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアでは元のアスペクト比に戻しました。『天使の涙』は、元々意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は公開当時5.1chが存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成。『花様年華』もリミックスしています」と4Kレストア版のこだわりについて語った。

 2019年に起きた火災によって、オリジナルネガの一部が焼失してしまった『ブエノスアイレス』についても、「(火事が原因で)一部のシーンを短くする必要がありましたが、ほとんどのシーンは以前よりも美しく復元することが出来ました」と明かした。

 単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品とし位置付けられた5作品。トニー・レオンレスリー・チャン金城武フェイ・ウォンマギー・チャンチャン・ツィイー木村拓哉らの生まれ変わった姿をスクリーンで観ることができる、貴重な機会となる。(今井優)

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