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実写映画『バイオハザード』悲劇の怪物リサ・トレヴァー登場の裏側

「映画で非常に大きなパートを占める」というリサ・トレヴァー
「映画で非常に大きなパートを占める」というリサ・トレヴァー

 カプコンの大ヒットゲームを再び実写化した新作映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(1月28日全国公開)で監督・脚本を務めたヨハネス・ロバーツが、映画初登場となった、恐ろしくも哀しい過去を持つ人気キャラクター、リサ・トレヴァーについて語った。

映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』特別映像

 リサ・トレヴァーは、初代「バイオハザード」のリメイク版に登場。人間の顔をつないだマスクと、手足に枷をはめた不気味な姿で洋館を徘徊し、異常な生命力でプレイヤーを苦しめた。アンブレラの人体実験によって、簡単に死ねない生物兵器にされてしまった悲劇のヒロインでもあり、ゲームの大ファンだったロバーツ監督は、長らく彼女の存在が心に引っかかっていたという。

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 「リメイク版に登場したリサを見た時、ホラー映画監督として彼女にとても惹かれたんです。牙や触手の生えたモンスターは確かにスリリングですが、観客を心底怖がらせるには、そこに哀切さが必要です。とても不気味な外見の一方で、悲劇的な背景を持つリサは、まさにそうした存在でした」

 「今回の映画版では、観客にゲームと同じような恐怖を感じてほしかった。ゲームをベースに物語を考え、本気でみんなを怖がらせたいと思っていたとき、リサがまだ映画に登場していなかったことに気づきました。リサは映画で非常に大きなパートを占めることになります。脚本の草稿を提出したとき、僕の書いた展開に誰もがびっくりしていました。そのアイデアを気に入ってもらい、映画の基礎となっていったんです」

 リサを演じたのは、ダンサー・曲芸師でもあり、ジェームズ・ワン監督の『マリグナント 狂暴な悪夢』のアクションシーンにも貢献した、女優のマリナ・マゼーパ。「CGに頼りたくなくて、パフォーマンスアーティストでもあるマリナを起用しました。そうすることで、人間としてのリサの感情を表現することができた。リサとつながり、関係を築いてもらうことで、観客を感情的に混乱させることができると考えたからです。そうすることによって、リサのジャンプスケア(主に突然の大きな音や映像で観客を怖がらせるホラー演出)がさらに恐ろしいものになった」

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驚異の身体能力! リサ・トレヴァー役のマリナ・マゼーパSteve Granitz / WireImage / Getty Images

 当然、マリナの素顔は特殊メイクに覆われていて、見ることはできない。リアルにこだわったことで、「リサのマスクはとても重くて、ベッドの下をはうシーンを演じるだけでも、とても大変そうでした。リサになっている時は、周囲の音もよく聞こえないんです。マリナはその身体能力を生かして信じられないような動きができるんですが、リサを演じるのがどれほど大変なことなのか、僕でさえわかっていなかった。僕が想像する以上に大変なことを彼女はやってくれたんです」

 『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』には、主人公となるクレア・レッドフィールドをはじめ、ゲームの人気キャラクターが登場。1998年9月30日、巨大複合企業アンブレラが拠点を置くラクーンシティを舞台にした惨劇を描く。(編集部・入倉功一)

特別映像<ゲームから映画へ>『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』1月28日(金)全国の映画館で公開 » 動画の詳細
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