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入江悠監督が9年ぶりの自主映画『シュシュシュの娘』の製作を発表!感染症の専門医とも相談し撮影プラン練る

『シュシュシュの娘(こ)』の製作を発表した入江悠監督
『シュシュシュの娘(こ)』の製作を発表した入江悠監督

 映画『AI崩壊』などで知られる入江悠監督の新作自主映画のタイトルが、『シュシュシュの娘(こ)』に決定し、完成した作品は日本全国のミニシアターで公開する予定であることが4日、大阪・Loft PlusOne Westで行われた製作発表会見で明らかになった。

 長らく休業を余儀なくされていたLoft PlusOne Westで久しぶりの有人イベントとなった会見には、限定数のファンが集まり、拍手で迎えられた入江監督は、まるでプレゼントを渡すかのように、ボランティア有志とともに作ったという動画を披露。動画には、「日米地位協定」「隠蔽」「政治」「差別」「移民」「文書改ざん」「差別」など過激な言葉が踊り、商業映画では忌み嫌われるであろう要素を盛り込んだ挑戦的な自主映画の製作であることが明かされた。

 25歳の女性が主人公で、映画『SR サイタマノラッパー』が生まれた埼玉県深谷市での撮影になるそう。まさに原点回帰となる9年ぶりの自主映画製作に「SR」シリーズファンにはたまらない発表となった。コロナ禍での挑戦ということもあり、感染予防対策には細心の注意を払うことも明かし、キスシーンやアクションシーンなども対策を考えながらの撮影になり、感染症の専門医と定期的に打ち合わせを行いながら撮影プランを考えていることを明かした。

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 自主映画を作るきっかけは、コロナが理由でドラマと映画、2本が製作中止となってしまったこと。「本当に今は無収入」と苦境を明かしながらも、自らのポケットマネーを使って自主映画作りに挑戦する。総予算は1000万円。足りない分は、クラウドファンディングで資金を募る予定だという。

 製作が中止となった映画は時代劇。「エキストラさんも多く集められないし、アクションシーンを撮ることもできない。劇場で上映してもお客さんが半数しか入らない現状もあって撮影を断念しました」と明かした。しかし、映画のために数年前からリサーチを続け、300冊に及ぶ参考文献があるという。「膨大な資料を片付けていたら、涙が出そうになって」「今こそ、新しい作品に挑戦すべき」と思いたったという。

 会見では全国で苦境を余儀なくされているミニシアターへの入江監督の思いも明かされた。処女作である『SR サイタマノラッパー』は全国の映画館で異例の大ヒット。全国のミニシアターに応援され、映画を育ててもらったという思いがあるからこそ、恩返しがしたいという思いは誰よりも熱い。自身のYouTubeでは、映画館を紹介する動画を上げ続け、SAVE the CINEMAの呼びかけ人として連日人々にミニシアターの救済を訴え続けてきた。

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 入江監督は「コロナ禍で苦境に陥った日本全国のミニシアターを巡りたい。この映画でお客さんがたくさん呼べたらと思っています」と意気込みを語った。
そしてそんな入江監督の思いに応えるように、北海道から九州まで全国のミニシアターから激励メッセージが届いており、会見では「入江さんの自主映画。これだけでもう鳥肌」とコメントした最近ようやく営業を再開した名古屋シネマスコーレを始め、一つ一つの劇場を監督が紹介した。

  「こんな時だからこそ、ハッピーな映画を作りたい」という入江監督のコメント通り、作品は超娯楽エンターテインメントとなるそう。映画『ビジランテ』では、ダークで凶暴な暴力描写、暴力が与える壮絶な痛みを真っ正面から描いた入江監督が、今度はどんなエンターテインメントを見せてくれるのか。今から期待は高まるばかりだ。(森田真帆)

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