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2時間超の『スター・ウォーズ』ドキュメンタリー「スカイウォーカーの遺産」すさまじい裏側

「スカイウォーカーの遺産」より見応えありのドキュメンタリー
「スカイウォーカーの遺産」より見応えありのドキュメンタリー - (C) 2020 & TM Lucasfilm Ltd.

 4月29日に発売された映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』MovieNEXには、特典映像として、制作の過程を追ったドキュメンタリー「スカイウォーカーの遺産」が収録されている。2時間を超える映画並みのボリュームで、旧三部作から受け継がれた愛と、数々のイースターエッグを知ることができる作品だ。

【ネタバレ注意】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』吹替本編シーン

 全9作にわたる壮大なサーガの完結編となった『スカイウォーカーの夜明け』には、賞賛と共に多くの批判も寄せられることになった。この件については、主人公レイを演じたデイジー・リドリーが、批判に対して傷ついていたことを明かしたことも話題になったが、その時に、彼女が作品に込められた愛を再確認したと語っていたのがこのドキュメンタリーだ。

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 映像は、旧三部作の舞台裏や貴重なインタビューフッテージを交えながら、『スカイウォーカーの夜明け』の制作過程に密着している。驚くべきは、スケールの違いはあれど、1970年代と現在で、撮影の様子がほとんど変わらないように感じられることだ。

 J・J・エイブラムス監督は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の時点から、できるだけ当時と同じように本物を用意するスタイルを貫いていると語っていたが、実際に目にするとその手間の掛け方には息を飲むばかり。あの印象的なXウイングのシーンから、ほんの小さなクリーチャーまで、ほとんどが実物だったことをメイキング映像で見せらるインパクトはすさまじい。

 時には、CGでクリーチャーを描くシーンでも、俳優の感情を引き出すためにリアルで精巧なパペットを用意してみせる。また、人形遣いたちが、惑星パサーナの種族アキ=アキの子供たちのハンドパペットを砂の下から操作する様も圧巻だ。作品への批判はあっても、デイジーやアダム・ドライヴァーらキャスト陣の演技を認める声が多い理由はここにもあるのだろう。

 監督の交代劇による撮影期間の短縮や、過去のフッテージを使用したキャリー・フィッシャーさんが演じるレイアの登場など、制作工程の困難ゆえに不安もささやかれた本作。しかしこのドキュメンタリーは、スタッフが驚異的な仕事量で手抜かりない仕事をしていたことを証明している。

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 また、『スター・ウォーズ』に多大な影響を与えた黒澤明監督の作品があるセットの基になっていたり、作曲家ジョン・ウィリアムズのカメオ出演シーンの細かな隠し要素など、大量の隠し要素を見られるのもファンにはうれしいところだろう。デイジーが語ったように、本作の撮影が、どこまでも『スター・ウォーズ』愛にあふれた現場であったこだけは間違いがない。

画像テキスト
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』MovieNEX(初回版)

 物議を呼んだ展開がなぜ必要だったのかが、スタッフや監督の口から語られている点も興味深く、このドキュメンタリーを観た後では、本編の鑑賞体験も少し違うものになるはずだ。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』MovieNEX(4,200円+税)、4K UHD MovieNEX(8,000円+税)、4K UHD MovieNEX スチールブック(数量限定/9,000円+税)、DVD(2,800円+税)は発売中 デジタル配信中

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