『別離』主演女優、夫との出会いは不妊を描いた自身の出世作での共演

イランを代表する美人女優のレイラ・ハタミ
イランを代表する美人女優のレイラ・ハタミ

 映画『別離』でベルリン国際映画祭の最優秀主演女優賞を受賞したイラン人女優レイラ・ハタミが、自身の出世作『レイラ(原題) / Leila』について、8月23日(現地時間)ニューヨークのIFC開催の特別上映後Q&Aで振り返った。

【動画】映画『別離』

 イラン映画界のニューウェーブを牽引したダリウシュ・メールジュイが監督を務めた本作。ある祝いの席でレザ(アリ・モサファ)と出会って恋に落ちたレイラ(レイラ)は、彼と婚約して結婚式も間近になった矢先、不妊症だとわかる。途方にくれる彼女にレザは子供はいらないと宣言するが、子供を欲しがるレザの母親との間に徐々に亀裂が生じ始めていく。

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 イラン映画界で知られているアリ・ハタミ監督の娘であるレイラは、スイス留学後に父親の作品に出演していたが、本格的にその名を広めたのがこの『レイラ(原題) / Leila』だ。「メールジュイ監督は知人だったの。(他の場所で)すれ違うことはあっても、距離を置いて見ていた感じね。ただ、とても魅力的な監督だと前から思っていたから、彼からのオファーはとても名誉なことだったわ」と振り返った。

 レイラはその後、本作で共演したアリ・モサファと結婚したが、彼との出会いについて「この作品での共演が初めてよ。この撮影から2年後に結婚して、家を買って、ある意味撮影現場でのレザとレイラの関係をその後も続けている感じね(笑)」と話す。ちなみにイラン映画では、女優であろうと男優であろうと、結婚していない限り、(性的対象者として)共演者の体に触れられない決まりがあるそうだ。

 本作の見どころについては「子供を作る手段として結婚し、自分の体で産むか、代理出産で産むかは、いずれも人間味のあるストーリーだと思うわ。確かにイランにある宗教的な背景や文化の背景は、西欧の人たちには興味深いことだと思うけれど、今作では若い世代と年配の世代の関係性を描いていて、いかにお互いが敬意を表し、共感が持てるかに触れているの。それがイラン人の道徳的な価値でもあるわ」と彼女なりの見解を語った。

 彼女の代表作となった『別離』でも撮影監督としてタッグを組んだマームード・カラリについては「マームードは映画監督だったわたしの父と親友で、それがわたしにとっても大きなサポートになっているわ。個人的にカメラは友人と思って安心して前に立っているのよ」と話す。実際、本作にはクローズアップのシーンもかなりあり、その信頼の高さがうかがえる。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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