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園子温監督コンペ作の『ヒミズ』ベネチアで約5分間拍手鳴りやまず!金獅子賞見えた?

第68回ベネチア国際映画祭

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ベネチアでスタンディングオベーションを受ける二階堂ふみ、染谷将太、園子温監督-第68回ベネチア国際映画祭
ベネチアでスタンディングオベーションを受ける二階堂ふみ、染谷将太、園子温監督-第68回ベネチア国際映画祭 - Photo:Harumi Nakayama

 園子温監督の新作『ヒミズ』が現地時間6日、第68回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で公式上映され、約5分間のスタンディングオベーションを受けた。

第68回ベネチア国際映画祭コンペティション部門作品

 上映時間は22時からと深い時間だったが、上映会場のサラ・グランデは約1,300人の観客が詰めかけてほぼ満席。そんな中、園監督と主演俳優の染谷将太はビシッとスーツで、女優二階堂ふみマリー・アントワネットをイメージして制作してもらったというオリジナルの青いドレスをまとってレッドカーペットを歩いた。

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 映画は、古谷実の同名コミックの映画化だが園監督ならではの解釈を加えた15歳の少年・住田(染谷)と同級生の茶沢(二階堂)の「青春残酷物語」であり、東日本大震災後の日本人へ向けた応援歌ともなっている。とりわけ、劇中の茶沢のセリフである「ガンバレ、住田」が印象的で、客席からも「ブラボー!」の声に混じって「ガンバレ、住田」の掛け声が飛んだほどベネチアで流行しつつある。

 上映後、二階堂は瞳を潤ませながら「上映中からすすり声が聞こえてきて感動のしっぱなし。言葉がでません」と感動しきりといった様子。染谷も「自分が出ている映画で初めて拍手を頂きました」と笑顔を見せていた。もっとも二階堂はなかなかベネチア参加が実感できず、日本を発つ時から「ドッキリじゃないですよね!?」と何度も園監督に訪ねていたそうで、上映中にようやく落ち着き「スイマセンでした」と園監督に謝る一幕があったという。

 観客の高反応を受けて、受賞への意気込みを聞かれた園監督は「賞をいただけるならドシドシいただきたい。でも、ここに来られただけでうれしい」と胸の内を明かした。コンペティション部門の結果は、現地時間10日に発表される。(取材・文:中山治美)

 映画『ヒミズ』は来春公開

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