最高賞受賞兄弟「イラク人質記者に捧げたい」

第58回カンヌ国際映画祭

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優秀男優賞を受賞したトミー・リー・ジョーンズと脚本賞を受賞したギジェルモ・アリアガ・ホルダン
優秀男優賞を受賞したトミー・リー・ジョーンズと脚本賞を受賞したギジェルモ・アリアガ・ホルダン

 仏時間21日、コンペティション部門の受賞結果が発表され、最高賞に当たるパルムドールにリュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟のベルギー映画『ザ・チャイルド』が選ばれ、プレゼンターの“オスカー受賞コンビ”米俳優モーガン・フリーマンヒラリー・スワンクから記念の盾を受け取った。ダルデンヌ兄弟のパルム・ドール受賞は、99年の『ロゼッタ』に続き、2度目となる。

 今年、映画祭のメーン会場であるシアター・ルミエール正面には、イラクで人質となっている仏人女性記者2人と運転手の解放を願って3人の写真が掲げられているが、ダルデンヌ兄弟は「この受賞を、現在、人質となっている彼らに捧げたい」と語った。

 次点に当たるグランプリには、批評家からの人気も高かったジム・ジャームッシュ監督の『ブロークン・フラワーズ』が受賞。壇上でジャームッシュ監督は、自分の作品を選んでくれたエミール・クストリッツァ監督たち“ストレンジな審査員(byジャームッシュ)”に感謝しつつ、同じコンペティション部門で競うことになったデビッド・クローネンバーグ監督や侯孝賢監督らの名前を挙げ「僕は20年前に映画を作り始めた時からあなたたちの映画から学んだ、あなたたちの生徒です。こうして同じ場に自分の作品が上映されたことを誇りに思う」と日本式のお辞儀をしながら礼を述べ、受賞を逃した監督たちへの敬意を示した。

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 優秀男優賞は映画『メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬』で監督デビューも果たした米俳優トミー・リー・ジョーンズが受賞。同作品では、映画『アモーレス・ペロス』で知られるギジェルモ・アリアガ・ホルダンが脚本賞も獲得し、Wでの受賞となった。ジョーンズは「名誉ある映画祭でこんな賞を頂けるなんて、本当に驚いた。これからも、できれば映画を作り続けていきたい」と笑顔を見せた。

なお、日本から出品されていた小林政広監督『バッシング』は賞を逃した。以下、受賞結果は次の通り。

・パルム・ドール
『ザ・チャイルド』
 リュック&ジャン・ピエール・ダルデンヌ

・グランプリ
『ブロークン・フラワー』
ジム・ジャームッシュ

・優秀女優賞
アナ・ラスロ
(『フリーー・ゾーン』アモス・ギタイ

・優秀男優賞
トミー・リー・ジョーンズ
(『メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬』 トミー・リー・ジョーンズ)

・監督賞
ミハエル・ハネケ
(『ヒドゥン』)

・脚本賞
 ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
(『メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬』)

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