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『科捜研の女』のクレバーな愛されキャラが似合う好青年・渡部秀

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『科捜研の女 -劇場版-』渡部秀(わたなべ・しゅう)【第157回:イケメン調査隊】

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インタビュー

Q:「科捜研の女」の劇場版の話を最初に聞いたときの気持ちはいかがでしたか?

まず、脚本を読ませていただいたとき、ドラマ版と比べると、内容的にもすごくボリュームアップしているなぁと思って。いつもの科捜研メンバーのチーム感とはまた違った、劇場版ならではの歴代のオールキャストによるチームプレイがたくさん描かれていたので、クランクイン前から非常にワクワクしていました。

Q:渡部さんが演じる科捜研の物理担当、橋口呂太はどんなキャラクターだと思いますか?

小学生みたいなところもあるんですけど、ただ子どもっぽいっていうだけじゃない。どこか発想が突飛で、何気なく事件解決に大きく関わるセリフを言ったりもする天才肌なキャラクターですね。それと同時に、愛されるようなチャーミングな部分もしっかりと出していきたいなと思いながら演じています。

Q:橋口呂太とご自身の共通点はありますか?

性格は全然違うんですけど、呂太は“物理オタク”なので、オタク的な部分という点ではすごく似ているかもしれませんね。僕も何かに凝り始めると、熱中して、とことんやっちゃうタイプなので(笑)。

Q:長田成哉さんが演じる相馬涼の後任として、2017年から科捜研に新加入することが決まったときの気持ちを覚えていますか?

はい。もともと成哉とは共演もしていますし、親交があったんです。それだけに、彼から科捜研の物理担当というポジションを引き継ぐことに対しては、非常に慎重になりましたね。長年にわたるシリーズの中で、成哉が引き継いで、積み上げてきた歴史を踏まえつつ、新しいスタイルを提示していかなければならない立ち位置だったので。もちろん相馬ファンもたくさんいらっしゃいますし、自分のキャラクターが視聴者に受け入れられるかどうか、という不安もあって。成哉ともいろいろ話をしました。

Q:話をした中で、印象に残っていることは?

成哉からは、事件を扱った科学捜査ドラマで、物語がシリアスになりやすいからこそ、役柄にひとりの人間としてのおもしろさを見出して、臆せず、やりたいことをどんどんやっていったほうがいいよ、っていうアドバイスをもらいました。

Q:今回の劇場版で、カナダにいる相馬涼とオンラインという形で共演した感想は?

今はなかなか人に会えないご時世なので、相馬がリモートで登場するというのは、すごく時代に沿っているというか、みなさんにも伝わりやすい表現だなと思いました。成哉とも久しぶりにしゃべりましたし、やっていて楽しかったです(笑)。

Q:現場の雰囲気はどんな感じですか?

主演の沢口靖子さんが、よくコミュニケーションを取ってくださる方なので、撮影現場はすごく明るくて、いい雰囲気です。「科捜研」に入った当初は、僕も非常に緊張していましたし、どうやって自分を出していこうかと、いろいろ悩んでいたんですけど。沢口さんをはじめ、たくさんの共演者やスタッフの方々に支えられて、もまれて、アドバイスしていただいて、4年経った今はすごく落ち着いてきました。

Q:主人公である榊マリコのどんなところに魅力を感じますか?

マリコは本当にしっかりとした意志を持っていて、自分の時間を削ってでも事件解決に臨み、犯人を追いつめていく。その強き信念が非常に魅力的ですね。時には無茶もしますが、そんな無茶も魅力に映るくらい、視聴者が信頼できるキャラクターだと思います。

Q:科捜研のメンバーにはテーマカラーが決まっていて、呂太はグリーン。ふだんから、呂太のようにグリーン系の服を着ることはありますか?

ちょこちょこはありますね。僕、もともと緑色は好きなんです。山育ちですし、今の家にも植物がいっぱいあったりして。そういう意味でも、緑には縁があるんじゃないかなぁと。すごくありがたいですね、担当カラーにしていただいて。

Q:先斗町や錦市場、東福寺など、京都らしい風景が随所に登場するのも劇場版の醍醐味です。もともと「科捜研の女」の撮影の多くは、京都・太秦にある東映京都撮影所でおこなわれていますが、渡部さんは京都には詳しくなりましたか?

なりましたね。最近はやっぱり外には出られないんですけど、以前はよく歩き回ったり、いろいろ見たりして、今では京都にだいぶ詳しくなりました。東京よりも詳しいかもしれない(笑)。撮影所のほうでは嵐山のエリアが好きです。風情があって、京都の歴史を感じますし、リラックスできます。毎年、シーズンに入るたびに、帰ってきた! という不思議な感覚になる場所です。

※榊の字は木へんに神が正式表記

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一問一答 PRIVATE

Q:好きな映画を教えてください。

僕がこの業界に入るきっかけというか、一番の影響を受けた映画『サマータイムマシン・ブルース』(2005)です。自分を変えた作品です。

Q:憧れの俳優は誰ですか?

いっぱいいます。いろんな方の名前を挙げてきたこともあるんですけど、今は誰かになりたいというよりは、自分でしっかりと確立できるような、名前を残せるような俳優に、まずなることかなって思っています。

Q:俳優という仕事の醍醐味は?

自分以外の人生を演じられること!

Q:好きな音楽は?

日本のロックが多いです。一番は BUMP OF CHICKEN。小学生の頃から好きでした。

Q:好きな香りは?

昔から、お線香とかお香とか、おばあちゃんの家みたいな匂いが好きだったので(笑)。白檀の香りが好きです。空間として。

Q:ストレス発散法は?

正直、あんまりストレスがたまらないほうなんです。なんだろうなぁ……寝る前に好きなことをするとか、ひとりの時間を作ることですかね。

Q:ファッションのこだわりは?

服が好きだったので、今まで、ひととおり、いろんなスタイルに挑戦してきました。なので、最近はわりとシンプルに落ち着き始めています。あとは、もう自分の好きなものを、まわりを気にせず着ていくスタイルになってきたかな。

Q:朝型、夜型、どちらですか?

完全に朝ですね、僕。夜になるにつれて、元気がなくなってきます(笑)。

Q:寝起きはいいほう?

めちゃくちゃいいです。朝、目覚めてすぐ撮影できるくらい(笑)、朝のほうが強いです。

Q:いつも何時頃、起きるんですか?

仕事がない日とかは、昼まで寝ちゃうこともあるんですけど。仕事がある日は、あんまりギリギリに起きるのが好きじゃなくて。余裕を持って起きて、カフェに行ったり、家でゆっくりしたり、仕事の前にだいぶ余白をとるタイプです。

Q:朝食はパン派? ごはん派?

実家にいた頃はごはん派だったんですけど、上京してからは、ずっとパン。朝はサンドイッチばっかりですね。

Q:アウトドア派? インドア派?

インドアです。だから夏はちょっと苦手です。外が暑いので(苦笑)。

Q:ハマっている食べ物は?

最近やり始めたのは、炊飯器で作る雑炊みたいな料理の“沼”レシピ。身体づくりも含めて、それをずっと作っています。

Q:最近、奮発した買い物は?

ソファーなど部屋の家具を、いろいろ一気にバーッと買いました。

Q:コンビニでつい買ってしまうものは?

コーヒー。僕、コーヒー中毒なんですよ(笑)。なので、ちょっと隙があると、コーヒー買っちゃいます。

Q:自分の身体で好きなパーツはどこですか?

えーっ、好きなパーツなんて、ないなぁ。よくほめていただくのは、肩幅が広いこと、です。

Q:自分を動物に例えるなら?

カモメかな。大型の魚類の口の中が怖くて見られないんですよ、昔から。だから、前世はおそらくカモメで、大きな魚に食べられたんじゃないかなって(笑)。

Q:言われたいのは「かわいい」or「かっこいい」どっち?

ちっちゃい頃、よく、えくぼがかわいい、かわいい、って言われていたので、えくぼがコンプレックスだったんです。やっぱり、小さい頃は、男性=かっこいい、って言われたい気持ちがあるじゃないですか。だから、かわいいって言われるのがすごく嫌だったんですけど……最近なんだか、かわいいというのも受け入れ始めているんですよね。まぁ、ありがたいことですし、人として、かわいい大人になりたいとも思っていて。これからは、かわいいって言われるようになっていきたいですね(笑)。

Q:最近ハマっているものは?

もともと生き物や植物が好きだったので、ここ4~5年、ペットを飼ったり、いろんな植物を育てたりしています。飼っているのはヤモリと熱帯魚。大きい水槽に熱帯魚が200匹くらいいて、水族館みたいになってます(笑)。

Q:家の中のお気に入りスポットは?

ベランダですかね。今の家のベランダはけっこう広くて。もともとベランダ暮らしをやりたかったんです。植物のこともあるんですけど、夏はちょっとベランダに出て、お風呂上がりにゆっくりしたいので、ベランダが今一番好きです。

Q:デビュー当時の自分にアドバイスするなら?

なんだろうなぁ……まわりの意見をもっと聞いたほうがいいよ、っていうことですかね。

Q:苦手なことは?

スマホのフリック入力ができないんですよ。“お”を打つときは、“あ”のボタンを5回押してる(笑)。だから、文字打つの、めっちゃ遅いです。

Q:スマホの待ち受け画面を変える頻度は?

ほぼデフォでいきます。最初の設定で。でも、今の待ち受け画面は「BUMP OF CHICKEN」のボーカルの藤原基央さんとの2ショットの写真です。以前、藤原さんが僕の舞台にたまたまお客さんとして来てくださって、お会いする機会があったときに、熱い想いを語って、一緒に写真を撮らせていただいて……。それで初めて待ち受けを変えました。

Q:無人島に何かひとつ持っていけるとしたら?

いつでも無人島と本島を行き来できる、燃料をいっぱい積んだヘリコプター(笑)。何か必要になったら、ヘリコプターで本島に戻って、それを持って帰ればいいですもんね(笑)。

Q:好きな動物は?

犬や猫より、毛があまりないレッサーミンクの生き物が好きなんです。だから爬虫類を飼っていて、今後、ヘビとかカメを飼おうと思っています(笑)。

Q:小さい頃の夢は?

もういっぱいありました。とにかく目に触れる職業、ぜんぶやってみたい! っていう。だから、役者になった、というのもあると思うんですけど。料理人になりたいとか、レスキュー隊員になりたいとか、ドラマに影響されたりもしました。

Q:生まれ変わるなら?

水中で暮らしてみたいんですよね。だから、人間以外で言うと、サンゴとか、深海魚とか、海の中でゆったりしている生物になりたいです(笑)。

取材・文:石塚圭子 写真:奥山智明

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インフォメーション MOVIE INFO

『科捜研の女 -劇場版-』
沢口靖子が京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコを演じるドラマ「科捜研の女」の劇場版。世界同時多発不審死事件の真相に、榊たちが最新科学を武器に挑む姿が描かれる。監督の兼崎涼介、土門薫役の内藤剛志、風丘早月役の若村麻由美、宇佐見裕也役の風間トオル、日野和正役の斉藤暁など、シリーズを支えてきたスタッフ・キャストが結集している。

渡部秀プロフィール

生年月日:1991年10月26日
出身地:秋田県
身長:180cm
血液型:A型
趣味・特技:映画鑑賞、ラジオ、植物飼育、古着集め、殺陣、サッカー、水泳、柔道、陸上競技全般

芸歴:高校在学中の2008年に第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。「仮面ライダーオーズ/OOO」で主人公・火野映司/仮面ライダーオーズ役を務めた。学生時代にハガキ職人をしていたほどのラジオ好きであり、2020年7月よりAuDeeアプリで自身の冠番組「渡部秀Shoot The Moon」が放送中。2021年は、『科捜研の女 -劇場版-』のほか、『クロガラス3』『ペルセポネーの泪』が控えている。

『科捜研の女 -劇場版-』は9月3日公開

(C) 2021「科捜研の女 -劇場版-」製作委員会

公式サイトはコチラ>

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