第72回カンヌ国際映画祭(2019年)コンペティション部門21作品紹介(2/3)

第72回カンヌ国際映画祭

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<脚本賞>セリーヌ・シアマ『ポートレイト・オブ・ア・レディー・オン・ファイアー(英題) / Portrait Of A Lady On Fire』

Portrait Of A Lady On Fire
(C) Lilies Films / Hold-Up Films / Arte France Cinema

製作国:フランス
監督:セリーヌ・シアマ
キャスト:ノエミー・メルランアデル・エネル

【ストーリー】 18世紀末のフランス・ブルターニュの孤島。若い女流画家・マリアンヌは、エロワーズという女性の結婚式の肖像画を依頼される。結婚式までの最後の自由な時間を共有することで2人は親密になっていく。

【ここに注目】 カンヌ国際映画祭ある視点部門に選ばれたデビュー作『水の中のつぼみ』で注目された監督と女優、セリーヌ・シアマとアデル・エネルが12年ぶりに再タッグを組んだ歴史ドラマ。シアマ監督は今回が本映画祭の初のコンペティション部門参加で、本作について「感情と欲望のフラスコ画の中で女性を探求した作品であり、現実の愛を語ると同時に、失った愛を慰め、深い共鳴をもたらす」と説明している。

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<スペシャル・メンション>『イット・マスト・ビー・ヘブン(原題) / It Must Be Heaven』

It Must Be Heaven
(C) Carole Bethuel

製作国:フランス、カナダ
監督:エリア・スレイマン
キャスト:アリ・スリマン、エリア・スレイマン

【ストーリー】 映画監督のエリア・スレイマンはパレスチナを出て世界各地の都市を訪問するが、世界中どこへ行っても自分が祖国パレスチナから逃れられないことに気づく。パリやニューヨーク、どこで何を見てもまるで影のように故郷が彼につきまとう。

【ここに注目】 イスラエル・ナザレ出身のパレスチナ系という複雑な背景を持つスレイマン監督が、出演も果たして贈るブラック・コメディー。まるでセルフパロディーかと思われる内容で、世界中どこへ行っても祖国パレスチナの呪縛から逃れられない自分自身を笑い飛ばす。本映画祭では2002年に『D.I.』でコンペティション部門審査員賞を獲得した実力派監督が、最高賞のパルムドールを狙いにいく。

『ザ・デッド・ドント・ダイ(原題) / The Dead Don't Die』

製作国:スウェーデン、アメリカ
監督:ジム・ジャームッシュ
キャスト:ビル・マーレイアダム・ドライヴァー

【ストーリー】 アメリカ・オハイオ州にある平穏な田舎町センタービルで、墓から蘇ったゾンビたちが徘徊し、次々と人間に襲いかかる。異常事態に見舞われた町の警官3人と、遺体安置所で働く風変わりな研究者が協力して、ゾンビ成敗に乗り出す。

【ここに注目】 ジャームッシュ監督・脚本のホラーコメディー。メガネをかけた3人組の警官をビル・マーレイ、アダム・ドライヴァー、クロエ・セヴィニーが演じ、スコットランド人の遺体専門家をティルダ・スウィントンが怪演している。ほかにもスティーヴ・ブシェミダニー・グローバーケイレブ・ランドリー・ジョーンズイギー・ポップセレーナ・ゴメス、そしてトム・ウェイツと豪華キャストが集結。

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『ザ・トレイター(英題) / The Traitor』

製作国:イタリア、フランス、ブラジル、ドイツ
監督:マルコ・ベロッキオ
キャスト:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノルイジ・ロ・カーショ

【ストーリー】 シチリアに生まれたトンマーゾ・ブシェッタは若くしてマフィアの一員となり、やがて“2つの世界のボス”と呼ばれるまでに上り詰める。だが、1980年代、彼はマフィアの血の掟を破り、政府に協力する証言をする。

【ここに注目】眠れる美女』などのイタリアの巨匠ベロッキオ監督が、シチリアのマフィアを題材に描く社会派ドラマ。初めてのマフィアの内部告発者として知られる実在のトンマーゾ・ブシェッタをモデルに、強盗や恐喝、殺人をもいとわない恐るべきマフィアの実態はもとより、彼らと深い関係を持つイタリアの暗部をあぶり出す。『修道士は沈黙する』などのピエルフランチェスコ・ファヴィーノが演じる主人公が語る脅威の世界に衝撃が走る。

『オー・メルシィ!(英題) / Oh Mercy!』

Oh Mercy!
(C) Shanna Besson / Why Not Productions

製作国:フランス
監督:アルノー・デプレシャン
キャスト:レア・セドゥサラ・フォレスティエ

【ストーリー】 フランス北部の町、ルーベ。クリスマスの夜、老婦人が殺害される。警察署長のダウドと新入りのルイが事件を担当し、近くに住む若い女性、クロードとマリーが逮捕されるが、2人は麻薬とアルコールの中毒だった。

【ここに注目】 前作の『イスマエルの亡霊たち』がカンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったアルノー・デプレシャン監督の新作は、実話を基にしたクライムドラマ。監督が生まれ育ったルーベで2002年に起きた事件を題材にしており、犯罪を扱いながらも、人間の悲劇を描く物語だという。レア・セドゥ、サラ・フォレスティエ、ロシュディ・ゼムアントワーヌ・レナルツといったデプレシャン組初参加のキャスト陣と共に、6度目のコンペティション出品で初のパルムドールを狙う。

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『ザ・ワイルド・グース・レイク(英題) / The Wild Goose Lake』

The Wild Goose Lake

製作国:中国、フランス
監督:ディアオ・イーナン
キャスト:リャオ・ファンフー・ゴー

【ストーリー】 ライバルのギャングと警察の双方から追われることになったギャングのボスと、自由になるために全てを賭けた売春婦の運命が、ある夜、交錯する。

【ここに注目】 2014年のベルリン国際映画祭で金熊賞(作品賞)と銀熊賞(主演男優賞)をダブル受賞した『薄氷の殺人』のディアオ・イーナン監督とリャオ・ファンが、再集結して放つクライムスリラー。イーナン監督によるネオフィルムノワールの独特の雰囲気と鮮烈なバイオレンス描写が光る。

『マティアス・アンド・マキシム(英題) / Matthias And Maxime』

Matthias And Maxime
(C) Shayne Laverdiere

製作国:カナダ
監督:グザヴィエ・ドラン
キャスト:グザヴィエ・ドラン、ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス

【ストーリー】 アマチュアの短編映画で幼なじみの2人の少年がキスをする。何でもないキスのように見えたがある疑いが広がり、2人は選択を迫られる。そのことが彼らのグループの均衡や生活を一変させることになり……。

【ここに注目】 19歳のときに監督デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭の監督週間で絶賛され、コンペティション部門に初出品した『Mommy/マミー』で審査員賞を受賞したドラン監督待望の新作。主演も兼ね、アンヌ・ドルヴァルなど常連のキャスト陣と共演している。「『トム・アット・ザ・ファーム』的な美学と『Mommy/マミー』のような精神やエネルギーが融合している」作品だと説明する。

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