シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

映画短評

« Prev 全7,350件中11~20件を表示しています。 Next »
  • 原作小説第2弾を基にしていますが、小説では別人だったメインキャラクターを1作目のキャラクターに統合した結果、物語としてはより続編色の強い作品に仕上がっています。
    これを見てから前作を見直すと意外な程に伏線があって、前作からある程度“続き”を想定していたことが分かります。
    前作から主役に昇格した千葉雄大、成田凌に加えて、ヒロインに抜擢された白石麻衣の頑張りにも注目です。
    3作目は果たして?

  • ミッドサマー
    眩しすぎる異文化交流
    ★★★★

    白夜の中で繰り広げられる残酷譚。
    異なる信仰・風習に戸惑い、混乱する辺りなど『ウィッカーマン』や『食人族』などを感じさせます。
    さらに言えば底辺の部分では監督の前作『ヘレディタリー継承』にも共通する部分があります。
    とにかく違和感の物語です、何せ白夜で夜なお明るく、人々もまた底抜けに明るい。
    悲劇的な末路(と見る時点で間違いなのですが)を迎える人々ですら、明るさと喜びにあふれています。

  • ソニック・ザ・ムービー
    こんなジム・キャリーをまた見たかった!
    ★★★★★

    ビデオゲームをまったくやらない筆者は元ネタの知識も思い入れもゼロ。期待値もほぼゼロ(正直それ以下)で見たら、チャーミングで楽しく、良い意味で驚かされた。とくに悪役のジム・キャリーが最高。ビッグスクリーンで彼を見ること自体久々だし、「エース・ベンチュラ」「マスク」を思わせる、超大げさなお笑いキャラをやってくれるのだ。近年、政治風刺アーティストとしても活躍している彼は、このキャラクターにもそんな意味合いを含めたつもりらしいが、そこが伝わらなかったとしても、友情の大切さというメッセージは感じられるはず。ファミリー映画として十分おすすめできる作品だ。

  • ジュディ 虹の彼方に
    スタア全身全霊
    ★★★★

    アカデミー主演賞繋がりではないが、このR・ゼルウィガー演じるジュディ・ガーランドを観ながら『ジョーカー』のホアキンと重なる瞬間が多々あった。疎外と孤独。濃いメイクと作り笑顔。助演オスカーのブラピとL・ダーンが共にクールな立ち位置なのに対し、主演はハードコアな魂と業を宿した2人に贈られたのは興味深い。

    「アメリカの恋人」と呼ばれた女性の悲劇は『ホイットニー』等にも隣接し、スターの自分が等身大の自分を押し潰していく道の中で一縷の救いとなった愛の形はもの凄く胸に迫る。重要な役割を果たすシンボリックな“あるカップル”にも拍手。『オズの魔法使』との二本立も大丈夫――その難しい資格を有する映画だろう。

  • ミッドサマー
    どこか二階堂ふみも重なるピューちゃん、覚悟の顔に儚さも…
    ★★★★

    監督が監督だけに、スウェーデンの白夜、色とりどりの花、白い服の人たちという今作の「イメージ」が、地獄へのお膳立てになるのは目に見えている。しかし、そんな予想も軽々と超え、思わず目を背けたくなる衝撃ビジュアル、呆気にとられる洗脳体験などが待っていた。こちらの心のざわめきを増幅させるカメラワークも含め、自由奔放なドキドキ感、ジャンルを限定しない味わいは『パラサイト』にも似る。

    精神的に追い詰められ、酩酊しながらも、毅然として現実と対峙する。そんなヒロインのフローレンス・ピューは、オスカー候補になった「若草物語」と同様、肝っ玉の座った演技への覚悟が終盤メラメラ。日本でいえば、二階堂ふみが近い!?

  • ゴールデン・ジョブ
    香港の白波五人男。そのオヤジはエリック・ツァン
    ★★★★

    『欲望の街/古惑仔』シリーズのキャストが久しぶりに顔を合わせ(半引退状態のジェイソン・チュウは欠場)、“友情と裏切り”というお約束事が展開。前半こそ、中国映画界の近年のトレンド(『M:I』×『ワイスピ』フォロワー)の流れを汲んでいるが、そこは『無問題2』以来、15年ぶりのチン・ガーロウ監督作。内モンゴルロケによる福岡シーン(!)から香港映画らしい暴走が始まり、クライマックスはミリタリー・アクションと化す。倉田保昭VSビリー・チョウ戦アリ、台湾ミュージシャンのフィル・チャンが登場と、盛りだくさんだが、エリカ・リーとヘイワード・マックという女性脚本家が絡みながら、BL色が薄いのはちと惜しい。

  • グリーン・ライ ~エコの嘘~
    グレタさん批判の構図がここに!
    ★★★★

    あたかも環境に配慮しているように装う”グリーンウォッシング”企業を監督が体当たり取材した、M・ムーア監督スタイルのドキュメンタリー。一見、ムーア監督ほどの過激さはないように見えるが、その道の専門家で企業への追及が手厳しいジャーナリストを同行し、したたかに当事者たちに接近しては真実を暴いていく。見えてくるのは、利益のためなら手段を選ばぬその姿勢。16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんを躍起になって批判する人に大物が多い理由が見えてくるようだ。監督も嫌気が差すほど同行ジャーナリストの商品チェックは厳しいが、無意識に消費を繰り返している我々に多くの気づきを与えてくれるに違いない。

  • ラスト・サンライズ
    『流転の地球』とは対極的な中国産SF映画の佳作
    ★★★★

     『流転の地球』の記録的な大ヒットにかき消された感があるものの、恐らく同作を「大味」と感じた映画ファンであれば、少なからず刺さるであろう良質な中国産本格SF映画。人類が全ての電力を太陽エネルギーで賄うようになった近未来、ある日突然、その太陽が消滅して地球が真っ暗闇に包まれてしまう。人々が食料や資源を巡って殺し合いを繰り広げ、気温の低下や酸素の欠乏が刻一刻と進む中、2人の男女が噂に聞いた「希望の地」を目指して過酷な旅へ出る。ウェットな『流転の地球』に対して、本作は非情なまでにドライ。絶望的な終末サバイバルをリアルに描きつつ、しかし普遍的なヒューマニズムに希望を託す。洗練された映像美も印象的だ

  • ミッドサマー
    「色」と「形」が原初的な恐怖を呼び起こす
    ★★★★

     すべての色と形に意味がある。画面に現れる建造物の造形、布に描かれた絵、空と花が、その色と形だけで、北欧起源の人々のDNAに埋もれた記憶を刺激するのではないか。それは日本で育った私たちが「もののけ姫」の植物相や装飾物を見たときに、縄文時代の記憶を揺さぶられたと感じたのと同様の感覚だろう。それらの"そんなはずはないのに確かに知っている"と感じさせる色と形は、懐かしくもあるが、畏怖の念をも呼び起こす。なぜなら、それにまつわる恐ろしい出来事をDNAが忘れていないからだ。それを明解にするため、登場人物たちは民俗学を学ぶ学生だという設定になっている。その原初的恐怖は、北欧系ではない観客にも伝わってくる。

  • ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男
    タイトルとは裏腹に超激シブな哀愁漂う男のドラマ
    ★★★★★

     C級カルト映画のようなタイトルに騙されてはいけない。なにしろ主演は名優サム・エリオット。製作総指揮にはダグラス・トランブルやジョン・セイルズが名を連ねる。主人公は寡黙で武骨で誠実、まるで西部劇の英雄のごとき老人。かつて狙撃兵だった彼は、国家の命を受けソ連と協力してヒトラーを暗殺するが、しかしナチスの凶行は止められず、戦後のアメリカはソ連と敵対。彼の存在も歴史の闇に葬られた。そして今、政府の要請でビッグフット退治に乗り出した彼は、まるで自分のような老いた絶滅危惧種の怪物と対峙する。これは誠実な愛国者ゆえ国家の思惑に利用され、時代に翻弄された、全ての名もなき兵士たちへ捧げるレクイエムだ。

« Prev 全7,350件中11~20件を表示しています。 Next »
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク