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妖怪大戦争 ガーディアンズ (2021):映画短評

妖怪大戦争 ガーディアンズ (2021)

2021年8月13日公開 117分

妖怪大戦争 ガーディアンズ
(C) 2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

なかざわひでゆき

前作よりもファミリー向けらしくなった妖怪アドベンチャー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 化石の怨念が巨大な妖怪獣となって東京方面へ向かい、ある魔物を封じ込めた関東の結界が破られそうになる緊急事態が発生。妖怪たちが助けを求めた平安時代の英雄・渡辺綱の末裔は、なんと弱虫で臆病な小学生だった…!という『妖怪大戦争』最新作。前回に続いて三池崇史監督ということで、バラエティ豊かな妖怪たちとおバカな悪乗りギャグは相変わらずだし、あらすじもなんとなく似ているが、しかしお子様には刺激強めだったグロ要素が一掃され、前作よりも明朗快活な妖怪冒険譚となった。大魔神の登場も往年の大映特撮ファンには嬉しい。VFXの出来栄えにバラツキがあるものの、夏休みのファミリー向け映画として安心して楽しめる。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

良くも悪くも、前作と変わらぬお祭り感

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

寺田心演じる主人公の少年と友情を結ぶキーパーソンを演じる天邪鬼役の赤楚衛二を始め、今回も妖怪メイクのクオリティの高さは相変わらず。“あのお方”を復活させてはならないと、妖怪獣に立ち向かう妖怪たちのアッセンブル感に、『ゴーストライダー』ばりに炎のバイクを転がす大沢たかお演じる隠神刑部、そして笑いも取る大魔神の登場など、要所要所に仕掛けもアリ。今回も荒俣宏プロデュースにより、神木隆之介が登場する以外にも、前作との繋がりもあり、作品のテイスト的にも前作と変わらない。怖いところはしっかり怖く、夏休みの子ども向け映画としては楽しめるが、渡辺雄介らしい脚本の甘さが目立つのも事実。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

"今という時代"と"妖怪とは何か"を両立させる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 大怪獣、巨大ロボットと並び、日本が誇る映画化アイテムとして忘れてはならないのが、妖怪。日本の古典妖怪大集合の『妖怪大戦争』(68)が何度もリブートされるのは正しく、前回の『妖怪大戦争』(05)に続き荒俣宏が製作に参加して妖怪の選択は絶妙。京極夏彦作品で有名になった姑獲鳥、豆腐小僧は前回よりもさらに活躍。初参加の狸の大群を率いる隠神刑部のマーベルのゴーストライダー感、彼を追う狸たちの息切れシーンは必見。そのうえ『妖怪大戦争』を生んだ大映特撮映画が誇るあの存在が飛び道具的に登場、月岡芳年の妖怪画的なキメカットも見逃せない。"今という時代"と"妖怪とは何か"を両立させたエンディングにも唸らされる。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

夏休み映画らしい娯楽作品

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

豪華絢爛で見どころだけを繋ぎ合わせたような夏休み大作らしい映画です。こういうハッタリと遊び心を練りこんだエンターテイメントについてはやはり三池監督は頼もしいですね。
2005年版はリメイク的な作品でしたが、今回は正統な続編と言っていいでしょう。
妖怪を演じた面々が実に楽しそうに演じているのが伝わってきて、こちらも楽しくなります。
”あのお方”とか神木隆之介の立ち位置など、ちょっとシリーズの歴史が分からないと“?”が頭に浮かぶ所もありますが、それは各々で補完していただければと思います。
何より大魔神の大復活が素直に嬉しいですね。

この短評にはネタバレを含んでいます
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