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街の上で (2019):映画短評

街の上で (2019)

2021年4月9日公開 130分

街の上で
(C) 「街の上で」フィルムパートナーズ

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 5

くれい響

これぞ、今泉監督版『恋する惑星』

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

丸1年、公開が延期されたものの、ヒット作『愛がなんだ』を経た今泉力哉監督作の真骨頂にして、最高傑作であることには変わりない。まさにセンスで魅せ切る『恋する惑星』的ミラクル恋愛群像劇といえるだろう。『愛がなんだ』の共感キャラ、ナカハラをブローアップさせたような若葉竜也演じる青の4人の女たちをめぐる物語は、ときに可笑しく、ときに切ないが、とにかくキャスティングの勝利! 若葉と後半すべてをかっさらっていく中田青渚演じる自主映画の衣装スタッフが語り合う長回しに関しては超絶品! 友情出演である成田凌の出番もたっぷりで、『ざわざわ下北沢』に続く、下北映画としてもたまらないものがある。

この短評にはネタバレを含んでいます
森 直人

インディという「ホーム」で眩しいほどの本領発揮

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

『愛がなんだ』や『アイネ~』『mellow』『his』がメジャーブランドとのコラボラインなら、これはでかい仕事を経てアップグレードされた「純正・今泉力哉」映画の傑作! 下北沢の日常風景に軽喜劇の確かな構築力が乗っけられ、初期マニアも最近のファンも皆文句なく楽しめるはず。

そもそも今泉はスピンオフっぽい発想で別の映画をポンと作る。本作も『愛がなんだ』の若葉竜也と成田凌が各々別の配置につく。俳優が役を交換する様な連作感は今泉映画を貫く「全員が主役」イズムの延長。脇の人物がやたらキャラ立ちするサプライズ&ハプニングもよく起こるが、今回人気出そうなのが中田青渚扮する「城定監督と同じ城定」の城定さん!

この短評にはネタバレを含んでいます
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