いろいろヤバい「ドグマ95」の発展形

2021年2月21日 くれい響 DAU. ナターシャ ★★★★★ ★★★★★

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DAU. ナターシャ

露骨なセックス描写や拷問描写などのスキャンダラスなシーンや、35mmでの撮影などの妙なこだわりなど、やはりラース・フォン・トリアーらしさは否定できない「ドグマ95」の発展形な「実験映画プロジェクト」第1弾。1952年のソ連の空気感を再現し、独特な閉鎖感は伝わってくるものの、何もバッググラウンドを知らないで観ると、カフェを舞台にしたシチュエーション・コントにも見えてしまう点も興味深い。そんな劇中では語られない徹底した裏設定を基にした素人俳優のキャラなりきり演技は、リアリティショーどころじゃないヤバさを放つ。いろいろ難しいことは考えず、怖いモノ観たさ程度で挑んでみるのも良し。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:5月1日(土)新文芸坐オールナイト「香港アクション絆! ドニー・イェン&谷垣健治」にて、谷垣健治さんとトークショーやります!『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』『藍に響け』『裏アカ』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて東出昌大さん&柄本時生さん、森川葵さん&秋田汐梨さん&萩原みのりさん、松本まりかさん、「EVIL A MAG」にてB.O.L.Tさん、「CREA WEB」にて上村侑さんなどのインタビュー記事も掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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