繰り返しの鑑賞に耐え得る美しくも知的なSFドラマ

2021年1月24日 なかざわひでゆき アーカイヴ ★★★★★ ★★★★★

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アーカイヴ

 死者の記憶や意識をAI化して一定期間保存し、残された者と対話が出来るシステム「アーカイヴ」が開発された近未来。最愛の妻を亡くした開発エンジニアの男性が、「アーカイヴ」に残された妻の人格をアンドロイドへ違法に移植することで、いわば「幽霊」を実体化させようとする。愛する者を亡くした喪失感や生への執着を軸としながら、人間の思考や人格とは何なのか、意識と現実の違いとは何なのかを問いかける作品。全体的にスローペースながらも、結末を知ったうえで見直すとまた新たな解釈が出来る脚本はなかなか手が込んでいるし、『ブレードランナー』や『エクス・マキナ』を彷彿とさせるビジュアル・デザインの完成度も非常に高い。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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