韓国現代史の暗部を大胆に暴く傑作

2021年1月22日 なかざわひでゆき KCIA 南山の部長たち ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
KCIA 南山の部長たち

 現職の大統領がその腹心によって殺されるという、衝撃的な朴正煕大統領暗殺事件の真相に迫る韓流実録サスペンス。首謀者である中央情報部(KCIA)部長のモデルとなった金載圭に対する評価が分かれるためか、あくまでも実話をもとにしたフィクションという体裁を取っているものの、自国の現代史の暗部を忖度なしに暴いていく大胆さはまさに韓国映画の独壇場と言えよう。革命の初心を忘れた猜疑心の強い独裁者と、その暴走に歯止めをかけんとするあまり最後の手段へと追い詰められていくナンバー・ツー。長期に渡れば渡るほど権力は必ず腐敗するという歴史の教訓と共に、愛国心とは権力者に忠誠を誓うことではないことも改めて知らしめる。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]