ドキュメンタリーと両方観る価値がある

2021年1月19日 猿渡 由紀 キル・チーム ★★★★★ ★★★★★

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キル・チーム

同名の短編ドキュメンタリーを同じ監督が劇映画化したものだが、時系列的にこちらはドキュメンタリーの「前」の話。「そこ」であったことを、緊迫感と恐怖たっぷりに語っていくものだ。上司と同僚の行動に抵抗を覚える主人公は、果たして正義感を貫けるのか。観る者を引き込み、はらはらさせ、なんとかまっすぐなまま彼に生き延びてほしいと願わせるのはお見事。監督が、ドキュメンタリー製作を通じて、本人たちの話を十分聞き、完全に理解していることも、状況や心情のリアル感を高めたと思われる。ヒーローとほど遠い米軍兵の実態を描いたという意味でも、アクションのない戦争映画という意味でも、ユニークな作品。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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