ビョンホンの落ち着き装った表情、日本の政治家ともダブって怖い

2021年1月17日 斉藤 博昭 KCIA 南山の部長たち ★★★★★ ★★★★★

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KCIA 南山の部長たち

フィクション部分も多いとはいえ、韓国大統領が、側近の情報部部長に暗殺された元ネタの衝撃度が、全編を不気味にいろどっている。中央情報部=KCIAの国外での暗躍は、異様な不安感が漂うなか、時に冷酷無比な手段も織り込まれ、スパイ映画の醍醐味。大統領のセリフに日本語が混じり、日本の雑誌が出てくるし、さらに日本の関与を想像させる描写がさりげなく忍ばされたりと、時代や国を超えて事件を身近に感じさせるスリルも備える。

イ・ビョンホンは終始、感情をあらわにしない分、見せ場での爆発力が半端ない。多くの国の政治家や側近が、外部には本心を絶対にみせてはいけない「常識」は、今のコロナ禍で観ると、より怖さが増すかも。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:地元の藤沢で、同じ高校出身の大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』凱旋上映。監督のトークのお相手を務めました。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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