B級ジャンル系映画マニア向けのSFパンデミック・ホラー

人類が絶滅の危機を迎えた近未来。新天地の植民惑星を目指して旅立った巨大な宇宙船の中で、人間の肉体を乗っ取って狂暴化させる未知の生物が次々と繁殖していく。さながら『エイリアン』×『バイオハザード』。『遊星からの物体X』や『ザ・グリード』などを彷彿とさせる要素も。なので、基本的にストーリーもビジュアルも既視感ありまくりだ。オリジナリティにも新鮮味にも欠けることは否めないし、セットの規模もエキストラの数もやたらとスケールが小さいし、肝心のVFXも見るからにチープなのだけれど、なぜこの映画にブルース・ウィリスが…?という点も含めて、B級ジャンル系映画を愛する好事家であれば一見の価値ありだろう。