歳をとっても懲りない男たちがいい感じ

2021年1月4日 平沢 薫 キング・オブ・シーヴズ ★★★★★ ★★★★★

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キング・オブ・シーヴズ

 やっぱり英国の御老体たちはいい感じ。これがハリウッド映画だったら、もっと軽妙なタッチで可愛げのある老人たちを描くのだろうが、製作は英国のワーキング・タイトル、演じるのはマイケル・ケイン、マイケル・ガンボンら筋金入りの英国名優たちなので、そうはならない。どの老人も一筋縄ではいかない、腹に一物の曲者ばかり。それぞれ老化とともに難聴や腰痛に難儀してるのに、若い頃のちょっとイケてる強盗だった時の心意気は変わらず、ついでに性格の悪さも欠点も変わってないから、同じようにバカをやってヘマをする。そんな懲りない男たちが最後にはカッコよく見えるのが、この映画の魅力。しかも元は実話だというオマケも付いている。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「日経エンタテインメント!」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「獣の棲む家」@Netflixが、ゴーストハウス映画の変形版として見ても興味深い。アフリカからロンドンへ移民してきた夫婦が住むことになった家で怪異が起きるが、そこには夫婦の過去、彼らのルーツ、移民をめぐる現状が絡んでいるという現代的恐怖譚。

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