量で攻めてくる、前作と別物のスペクタクル感。後味も違う

2020年12月30日 斉藤 博昭 新感染半島 ファイナル・ステージ ★★★★★ ★★★★★

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新感染半島 ファイナル・ステージ

密室感、高速感で恐怖をグイグイ上げた前作と大きく様変わりし、今回は「広さ」「ゾンビ量」「廃墟感」「人間の怖さ」を効果的に使い、別種のスリルを与える。4年間でゾンビも進化しているが、それ以上に人間同士の攻防にフォーカスしてくる感触。人間が仕掛けるゲームは、ゾンビパニック以上におぞましい。

20分のカーチェイスが売りだが、同じような状況が続くうち、雪崩のようなゾンビたちの図などのインパクトが薄れていき、引き延ばせばいいってもんじゃない印象。大きな感動を誘うはずのシーンも間延びし、同様のことが言える。見せ場を「引き締める」重要性を改めて痛感…と、1作目の緊迫&エモーション体験の再現に至らず、残念。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:地元の藤沢で、同じ高校出身の大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』凱旋上映。監督のトークのお相手を務めました。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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