量で攻めてくる、前作と別物のスペクタクル感。後味も違う

密室感、高速感で恐怖をグイグイ上げた前作と大きく様変わりし、今回は「広さ」「ゾンビ量」「廃墟感」「人間の怖さ」を効果的に使い、別種のスリルを与える。4年間でゾンビも進化しているが、それ以上に人間同士の攻防にフォーカスしてくる感触。人間が仕掛けるゲームは、ゾンビパニック以上におぞましい。
20分のカーチェイスが売りだが、同じような状況が続くうち、雪崩のようなゾンビたちの図などのインパクトが薄れていき、引き延ばせばいいってもんじゃない印象。大きな感動を誘うはずのシーンも間延びし、同様のことが言える。見せ場を「引き締める」重要性を改めて痛感…と、1作目の緊迫&エモーション体験の再現に至らず、残念。