前作から一変したアクション大作感を楽しむべし

やはり傑作の続編というのは、いろいろと分が悪い。大量の現金を積んだトラックを回収するため、ゾンビパンデミックによって封鎖された朝鮮半島へ潜入するという基本プロットは『ニューヨーク1997』×『恐怖の報酬』。そのほか、『マッドマックス2』や『死霊のえじき』などを彷彿とさせる見せ場は手垢が付き過ぎた感が否めず、前作のような新鮮味やインパクトには乏しい。とはいえ、廃墟と化した市街地を舞台に、大量のゾンビ集団をかき分けながら縦横無尽に駆け回るカーチェイスの迫力は圧巻。最後の最後まで緊張感を緩めないゾンビとの攻防戦にも息を呑む。ハリウッド大作と比べても遜色のないブロックバスター映画である。