端正な映像美と押し寄せる感情に身を任せる映画

2020年12月29日 なかざわひでゆき ソング・トゥ・ソング ★★★★★ ★★★★★

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ソング・トゥ・ソング

 いかにもテレンス・マリック監督らしいラブストーリーであり、恐らくそこが好き嫌いの大きな分かれ目であろう。虚飾に満ちた音楽界を舞台に交錯する男女4人の愛の軌跡を描いているものの、これといって明確なストーリーラインがあるわけではなく、流れるようなイメージとモノローグの畳みかけによって、満たされない孤独を抱えた大人たちの迷いと悟りが綴られていく。物語を追うのではなく映像に身を委ね、頭ではなく感情で理解するタイプの映画。確かに『ツリー・オブ・ライフ』以降のマリック作品ってどれもそんな感じじゃね?と言われればそれまでだが、このマンネリズムこそがファンにとっては至福でもあるのだ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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