魂の世界はかわいく、日常の愛おしさに深部レベルで感動

2020年12月26日 斉藤 博昭 ソウルフル・ワールド ★★★★★ ★★★★★

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ソウルフル・ワールド

ピクサー作品は特異な設定に毎回、不安を抱くが、今回も冒頭の魂の世界は、キャラが子供っぽすぎたりしてやや冷静に観ていた。しかし、何もかも異なる主人公2人の共同作業を楽しくスムーズに進ませる展開に、『レミー』など過去の大成功作の職人技が生かされ、ズブズブと物語に入り込んでいく。そして「相手の気持ちになることで本音を言える」「得意なものを見つけるべきか」「夢を叶えた後の気持ち」など教訓テーマが、あまりに美しくドラマにとけこむ奇跡に浸ることに。

主人公たちが目にするNYの喧騒、人々の日常の営みは、2020年の今、一緒に眺めることで別方向の心の揺さぶりにかけられ、涙が流れた。これも映画のマジックか。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:地元の藤沢で、同じ高校出身の大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』凱旋上映。監督のトークのお相手を務めました。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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