地球の最期に現実感がありすぎて怖くなる

汚染で死にゆく地球に残った余命わずかな科学者と人類の移住先を発見して地球に帰還しようとする宇宙船の乗組員の物語で構成されたSF調の人間ドラマだ。終焉に直面した人類はどのような行動にでるのか? 生き残ることと家族のどちらを優先させるのか? G・クルーニー演じる科学者オーガスティンの贖罪の物語であると同時に、種の存続をかけた人類の戦いでもある。テーマは壮大だが、パーソナルなエピソードがいくつも綴られるため、観客が登場人物に感情移入するのは容易い。地球の最期に現実感がありすぎて怖くなるが、希望を捨ててはいけないとも思わせた。そして、極寒の撮影に耐えた子役の頑張りに拍手!