日本国憲法制定と日本独立を巡る舞台裏ドラマ

2020年12月19日 なかざわひでゆき 日本独立 ★★★★★ ★★★★★

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日本独立

 伊藤俊也監督らしい挑発的な作品である。第二次世界大戦の終結後、日本の新憲法制定と独立を巡る日米の白熱する駆け引きを描いた歴史ドラマ。あえて護憲派・改憲派のどちらのスタンスも明確には取らず、基本的には客観的な視点を貫いているが、その一方で戦後日本の不完全で歪んだ民主主義の原点を憲法制定の舞台裏に見出しているようにも思える。また、GHQによって戦前の日本が否定され分断されることを嘆くような場面もあるが、しかしアジア諸国で2000万人以上もの犠牲者を出した大日本帝国の狂気を否定することは至極当然であろう。アメリカ側の描写にも首を傾げる点は少なからずある。色々な意味で論議を呼ぶ映画だ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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