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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! (2020):映画短評

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! (2020)

2020年12月18日公開 91分

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
(C) 2020 Bill & Ted FTM, LLC. All rights reserved.

ライター7人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.6

なかざわひでゆき

今の世界に必要なのはやっぱりビルとテッドだった!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 まさかの29年ぶりに復活したシリーズ3作目。オッサンになっても相変わらずおバカで能天気なビルとテッドが、いよいよ世界をひとつにするための楽曲作り(?)に乗り出す。1作目と2作目のエッセンスをギュッと濃縮したうえで、今現在の分断された世界へ対する融和のメッセージと次世代へ繋ぐ希望を高らかに謳いあげる。これぞまさに胸アツ。一応、冒頭で過去のいきさつを駆け足で紹介しているものの、やはりこの感動を存分に味わうためには前作までの復習は必要かも。とりあえず、これにてビルとテッドの冒険は文句なしの大団円で完結。次があるとすれば、やはり娘たちの出番でしょう。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

バカはそのままに、ファミリーコメディに進化

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 若き日の過ち的な役(?)に、キアヌが再び戻ってくるとは思っていなかった。この復帰はシリーズのファンとしては大歓迎。

 バカ者コンビ、ビル&テッドも29年歳をとって立派な中年となったが浅知恵は相変わらず。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ばりにタイムマシンを駆使しても状況は悪くなるばかりで、シリーズ特有のバカバカしさの連打に嬉しくなる。

 一方でファミリーコメディという新味も見逃せず、今や彼らも人の親になったが、エクセレントな遺伝子を受け継いだ娘たちの活躍ぶりも頼もしく、こちらも笑わせる。次世代への継承に不覚にも涙したのは、ウィーザーらの情感を煽る楽曲のせい…ということにしておきたい。

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山縣みどり

愛すべきスラッカーの変わらぬ姿にニンマリ

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

ミュージシャン志望のおバカ高校生は中年になり、第2弾での特訓はどうなったと突っ込みたくなるほど売れないまま。ピンチの二人を救うのがルーファスの娘や死神といった懐かしい面々なのがシリーズのファンにはうれしい! 迫る締め切りを前にタイムマシーンを使ってズルをしようとするビル&テッドの相変わらずのダメっぶりにニンマリだ。前作では息子だった子どもが娘に変わるという辻褄の合わない部分もあるが、それもご愛嬌。楽しそうに演じているK・リーブス&A・ウィンターは役者としては格差ができたが、堅い絆を培っているのは一目瞭然だ。大物ミュージシャンのカメオ出演もあり、音楽ファンも必見(多分)。

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くれい響

29年ぶりの新作でも、安定すぎるバカさ加減

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

とにかく「よくぞ作ってくれました!」だが、29年待たされた甲斐はアリ。1作目『~大冒険』の歴史上の偉人大集合な展開に、2作目『~地獄旅行』の地獄堕ち展開を交えた、シリーズのファンでなくても唸らされる構成のうえ、『テッド』並みに共依存が重症化したビルとテッドのお気楽ノリは、まったくブレず。そこに、ウィリアム・サドラー続投の死神に加え、フリーザにしか見えない刺客やちょっとしっかり者な娘など、愛らしいバカキャラが追加されながら、上映時間91分ポッキリ! 歌モノで幕を閉じた2作目に比べ、高揚感は若干欠けるが、2020年に公開された意義を踏まえると、クライマックスではいろんな想いが込み上げてくるはず。

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平沢 薫

本作を愛する主演2人が押さえるツボにハズレなし

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 観客を気持ちよくさせることだけが使命の映画が、その役目をきっちり果たしてくれる。ドラマは展開も結末もありがちだが、そんなことはまったく問題ではない。キアヌ・リーヴスは「マトリックス」で大ブレイクした時期も、ヒット作とは無縁だった時期も、インタビューで聞かれるたびに本作への意欲を語っていた。そうやって主演2人が長年に渡り愛し続けてきた作品だから、押さえるツボにハズレなし。ビルとテッドは1ミリも成長していない。それでいて、本人たちはまったく不幸ではない。そんな2人の姿を見ているだけで大満足。監督が、99年の名作オタク映画「ギャラクシー・クエスト」のディーン・パリソットなのも何か嬉しい。

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猿渡 由紀

おバカなティーンがそのまま中年になった

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

「演じている人たちが楽しそう」と言う表現には、内輪受け、勝手に盛り上がっているというネガティブなニュアンスが含まれがちだが、今作は純粋にその楽しさがこちらにも伝染する感じ。キアヌが、1989年から演じてきたこのおバカなテッドを愛しているのは明らか。今あえてまたこれを作る理由は、ただ単に彼らがやりたかったからというだけだろう。しかし、暗い世の中だけに、理屈抜きのはちゃめちゃ映画に付き合うのも、悪くない。「トイ・ストーリー4」のデューク・カブーンもとても良かったし、これから控える「マトリックス」と「ジョン・ウィック」の続編の間にも、またコメディを作って欲しいものだ。

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斉藤 博昭

若気の至りと反省せず、堂々とバカやるキアヌを心から尊敬する

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

約30年ぶりの新作なのに、あの有名なエアギターをはじめ、残念なオッサンになったテッド役を、キアヌが恥ずかしげもなく演じる姿にしみじみと感動。もともと前2作とも、当時ですらアホなノリで親しまれたので、タイムトリップものにもかかわらず辻褄合わせなんて無視。そのノリを2020年でもきっちり受け継いだ作りは清々しいばかり。笑えるネタも、かなりユルい。でもユルいから愛着もわく、という好例。スター映画なのに、ここまでリラックスして楽しめるのは、今や貴重では?
ビルとテッドの結婚相手や死神など多少、予備知識があった方がいいけど、まっさら状態で観る人の唖然状態がうらやましいかも。音楽は素直に気分を上げる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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