『Shall we ダンス?』のその先へ

2020年12月18日 中山 治美 レディ・トゥ・レディ ★★★★★ ★★★★★

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レディ・トゥ・レディ

日本映画では珍しく時代を先取りしてる。冴えない人生を送っている主人公が競技ダンスに挑んで前向きになるという展開は『Shall we ダンス?』と同じ。さらに本作は男女の賞を撤廃することを決めた映画祭や、履歴書からも性別欄が無くなるという性に対する固定観念が大きく変化している今、その問題に切り込む。しかも”紳士淑女のコロシアム”という本のタイトルにもなっている競技ダンスで問うとは大胆な。伝統か?変化か?悩ましきテーマだが、大塚千弘&内田慈のダンスが美しく、これも有り!と観客を納得させてしまうに違いない。明言多き脚本が良い。熟年世代には「人生で残った式って、葬式ぐらいでしょ」が胸に刺さった。

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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