29年ぶりの新作でも、安定すぎるバカさ加減

とにかく「よくぞ作ってくれました!」だが、29年待たされた甲斐はアリ。1作目『~大冒険』の歴史上の偉人大集合な展開に、2作目『~地獄旅行』の地獄堕ち展開を交えた、シリーズのファンでなくても唸らされる構成のうえ、『テッド』並みに共依存が重症化したビルとテッドのお気楽ノリは、まったくブレず。そこに、ウィリアム・サドラー続投の死神に加え、フリーザにしか見えない刺客やちょっとしっかり者な娘など、愛らしいバカキャラが追加されながら、上映時間91分ポッキリ! 歌モノで幕を閉じた2作目に比べ、高揚感は若干欠けるが、2020年に公開された意義を踏まえると、クライマックスではいろんな想いが込み上げてくるはず。