アーロン・ソーキン、監督として大きく成長

2020年10月17日 猿渡 由紀 シカゴ7裁判 ★★★★★ ★★★★★

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シカゴ7裁判

早口で畳みかけるような、役者にとって美味しい長いセリフは、ソーキンのトレードマーク。監督デビュー作「モリーズ・ゲーム」は、その“見せ場”のやりすぎで作り物っぽくなったが、今作ではそれがちょうど良い具合に生きている。前作より大規模で登場人物も多い作品を、焦点を失うことなく、感動的にまとめたのは見事。50年前の話を、「BLM」運動が起こり、トランプが「法と秩序」を叫んでは人々を抑圧しようとするこのタイミングで語ったのもすばらしい。司法のあり方を問うパワフルな傑作。余談だがエディ・レッドメインが演じるトム・ヘイデンはジェーン・フォンダの2番目の夫となる人である。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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