日本人監督がイランで見つめた人々の営みと普遍的な親子の愛

2020年9月21日 なかざわひでゆき ホテルニュームーン ★★★★★ ★★★★★

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ホテルニュームーン

 テヘランに暮らす母子家庭の物語を日本人監督が描いた作品。大学生の娘は過保護な母親に恋人の存在や海外留学の計画を秘密にしているが、ふとしたことから日本人と密会する母親の姿を見かけ、やがて自らの出生に疑問を抱くようになる。母親が長年隠してきた秘密とは何なのか?が物語の大きな焦点だが、しかし本作の核心は謎解きよりも真相へ迫る過程で活写される現代イラン人の生活の営みだ。宗教のしきたりや風習こそ日本と大きく違えども、しかしそこには我々と何ら変わらぬ人々の情があり、普遍的な親子の愛がある。フラッシュバックでも語られるが、90年代は大勢のイラン人が日本で働いていた。そんな両国の結びつきにも思いを馳せたい。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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