『実写版』との上映時間20分の差

2020年9月16日 くれい響 思い、思われ、ふり、ふられ ★★★★★ ★★★★★

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思い、思われ、ふり、ふられ

コロナ禍の影響で、公開順が逆転したことで、後出しジャンケン感も否めない『アニメ版』。浜辺美波演じる活発キャラ・朱里を中心に物語が進んでいた『実写版』に対し、原作通り、奥手キャラ・由奈の成長物語を中心に描かれていく。ラストまで、ほぼ同じエピソードで綴られるが、約20分の上映時間の差は4人の主要キャラを掘り下げていく心理描写にほかならない。次から次へ目まぐるしく展開されるため、『実写版』に比べ、余韻を堪能できず、かなり忙しない。そういう意味でも、アニメ的であり、BUMP OF CHICKENの主題歌なども悪くないが、改めて『実写版』の脚色の巧さを感じさせる仕上がりになった。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「シネマトゥデイ」にて菅井友香さん、「TV LIFE」にて山田杏奈さん&鈴木仁さん、「CREA WEB」にて杉山真宏さん、「DVD&配信でーた」にて芦田愛菜さんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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