権力に翻弄される芸術家の苦悩

2020年7月31日 なかざわひでゆき 剣の舞 我が心の旋律 ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
剣の舞 我が心の旋律

 アルメニアの偉大な作曲家アラム・ハチャトゥリアンの代表作のひとつ『剣の舞』の誕生秘話を描く作品。ただし、「上司から翌日までに作曲を命じられ、たったの8時間で書き上げた」という事実に、架空のキャラを用いて肉付けしているので、半ばフィクションと見做すべきかもしれない。第二次世界大戦下のソビエト時代、因縁の仲である共産党高官の執拗な検閲と嫌がらせに悩まされ、オスマントルコ帝国によるアルメニア人大虐殺が忘れ去られようとしていることに憤慨するハチャトゥリアンが、その思いの丈を『剣の舞』に込める。伝記映画としては食い足りないが、権力に翻弄される芸術家の苦悩は十分に伝わる。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください♫なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

なかざわひでゆきさんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]