万能な重曹でシミは消せても、孤独感は消せない

2020年7月13日 山縣みどり ブリット=マリーの幸せなひとりだち ★★★★★ ★★★★★

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ブリット=マリーの幸せなひとりだち

夫の愛人に直面する事態となって家を出た専業主婦ブリット=マリーの社会人デビューと成長がユーモラスに綴られる。「たいていの問題は重曹で解決する」家庭という小さな世界に閉じ込もっていたヒロインが足を踏み出した先で出会った人々に背中を押されて、歩みをさらに進めていく姿が微笑ましい。サッカーに夢を託す移民少女との関係性に心打たれ、やもめ男との恋めいた関係にもにんまり。夫がいても孤独だった女性が独りになったことで本来の自分に気づき、自信を取り戻すのは本当に痛快だ。スウェーデンの名女優P・アウグストが徐々に輝き始める中年女性をリアルに演じていて、後半では「同じ女性?」と思わせるほど柔和で美しく見える。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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