ツッコミどころはあるけれど,E・モスの演技でひっぱる

2020年7月8日 山縣みどり 透明人間 ★★★★★ ★★★★★

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透明人間

H・G・ウェルズの原作と趣が異なり、本作は粘着気質な透明人間に狙われた女性の恐怖が描かれる。モラハラ男がストーカーになるだけでもホラーなのに、恐怖の渦中にあると誰にも信じてもらえない絶望感たるや!? 目に見えぬ敵に脅かされ、心神喪失寸前まで追い詰められヒロインをエ・モスが体当たりで熱演する。さまざまに揺れ動く心理を巧みに演じ分けていて、まさに彼女の一人舞台だ。特に反撃に転じる後半は彼女の“か弱そうに見えて実はタフ”というイメージが生きた。ペンキをかけられた透明人間が足跡も残さず逃げるなどのご都合主義的な展開にツッコミたくはなるが、モスの演技だけでも見る価値はある。

山縣みどり

山縣みどり

略歴:雑誌編集者からフリーに転身。インタビューや映画評を中心にファッション&ゴシップまで幅広く執筆。

近況:リオ五輪に向けて、イケメンなアスリートを探す仕事をオファーされてしまった。最近はモデル活動してるアスリートも多いのにびっくり。

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