天才はイヤなヤツだった!? 歴史の切ない一瞬に味

2020年5月29日 相馬 学 エジソンズ・ゲーム ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
エジソンズ・ゲーム

 誤解を恐れずにいえば本作の面白さは、偉大な発明王エジソンが、いかにイヤなヤツであったかを暴く点にある。

 歴史に名高い電流戦争はエジソンとウェスティングハウスというふたりの野心家たちの間で繰り広げられてきたが、本作では後者の忍耐強い戦いぶりに光を当てる。ライバルの中傷にめげず、交流送電の研究に尽力する姿は、エゴイストのエジソンとは対照的だ。

 エジソンにも立場や責任、こだわりがあったことを本作は描いており、単にヴィラン扱いはしていない。エジソンとウェスティングハウスがすれ違う冒頭。ここで天才ふたりがちゃんと出会っていたら、歴史は違っていただろう。そう思うと、本作の切なさは増してくる。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

相馬 学さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]