ハワイが舞台の、ちっとも楽園的でも楽天的でもない話。

2020年5月24日 ミルクマン斉藤 ファミリー・ツリー ★★★★★ ★★★★★

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ファミリー・ツリー

いかにもA.ペインらしい二枚舌が冴える見事な悲喜劇。つまり、感動したい素直なヒトにはきちんと涙を与え、物事をハスから眺めたがるヒネクレ者にはきちんと苦笑を与える名人芸。寝取られ男のマヌケさ全開で、何かにつけてどたどた走りまわるG.クルーニー、これを快演と評さずして何とする。さらに長女役のS.ウッドリーが、基本クールだがときに驚くほどの繊細さを見せる見事なデビュー。また、なぜか家族の赴くところにずっと同道する彼女の恋人未満の友達シド役N.クラウズ!空気が読めないにもホドがある大ボケキャラだけど、最後にはどうにも居なくちゃならない存在になる。こういうどうでもいいようにみえる奴がとってもイイのだ。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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