カンバーバッチとシャノンの演技対決を堪能

2020年3月25日 平沢 薫 エジソンズ・ゲーム ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
エジソンズ・ゲーム

 ベネディクト・カンバーバッチが、たまたま有名な発明王でもあったひとりの人間の、善悪では割り切れないさまざまな側面を丹念に演じる。そのライバルとして描かれるウェスティングハウスは、エジソンの複雑な人物像を際立たせるべく、すべてが真逆。発明家ではなく実業家、複雑ではなく直球、エキセントリックではなく穏やか。そんな人物像をこちらも演技派のマイケル・シャノンが抑えた演技で描き出す。この2人の演技対決がたっぷり味わえる1作。その周辺で、ニコラス・ホルト演じる発明家ニコラ・テスラや、トム・ホランド扮するエジソンの秘書が、ドラマに爽やかな空気を吹き込む。エジソンVSテスラの物語ももっと見たくなる。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の脚本家チャーリー・カウフマン監督・脚色の「もう終わりにしよう。」@Netflix、映画だけ見ても面白いが、イアン・リードの同名小説(ハヤカワ文庫)を読むと、カウフマンがこの小説をどう読んだのかが見えてきて面白さ倍増。

平沢 薫さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]