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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY (2020):映画短評

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY (2020)

2020年3月20日公開 109分

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
(C) 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

ライター8人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.6

中山 治美

動いて活きる女優マーゴット・ロビーの魅力

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

さすが、主演であり製作も兼務しているマーゴット・ロビー。自分の活かし方を知っている。『スキャンダル』の貪欲女子も悪くはなかったが、やはり彼女は、同じく製作も務めた『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』しかり、スクリーンで大暴れしている姿が様になる。#MeToo運動の延長線上にある作品として語られる本作。だが、説教臭さを軽減させているのは、女性キャラクターたちの突き抜けた悪童ぶりであり、往年の香港映画を彷彿とさせる小技を効かせた泥臭いアクション。普通の女優なら華麗さを見せたがるところなのに。好き放題やっているようで、相当したたか。製作者としても優秀。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

ヴィランでも共感、ヒロイン・アクションはかくあるべし!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 『スーサイド・スクワッド』と地続きにしつつ、ハーレイ・クインを単独の主人公に設定し、その成長を描く。見ていて大いにワクワクさせられた。

 高い身体能力を活かしたアクロバティックな暴れっぷりは痛快だし、奔放かつパンキッシュなキャラも健在。ヴィランではあるが、それゆえの魅力もあり、悪党なりに善悪の基準が見えることがドラマを面白くする。

 物語の肝は彼女の自立。邪悪王ジョーカーと破局して裏社会での後ろ盾を失った彼女が一念発起するのだが、ギャグを織り込みつつも心情の変化をしっかりと伝え、性差に関係なく共感を引き寄せる。♯metoo以降のヒロイン・アクションはかくあるべし、と言い切ってしまおう!

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なかざわひでゆき

若い女の子たちにも見て欲しいガールパワームービー

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ゴッサムシティの犯罪王ジョーカーと別れた途端、街中の悪党どもから命を狙われるようになったハーレイ・クインが、女性ゆえに出世の道を閉ざされたベテラン女刑事、家庭の貧困とDVに苦しむ泥棒少女など、弱肉強食の社会で虐げられた女性たちと手を組んで、極悪人ブラックマスクの一味に立ち向かう。ガールパワーを全面に押し出したキャッチーでポップなノリは、最新版『チャーリーズ・エンジェル』にも通じるものがあって痛快。男性社会において立場の不利な女性が直面する様々な問題や、女性同士の団結を阻害する搾取の構造などを巧みに織り込んだ脚本が良く出来ている。DCファンのみならず、ティーンの女の子たちにもおススメだ。

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山縣みどり

ゴッサムものにしては、ファンキー&カラフルな異色作

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

人間の暗部や狂気がえぐり出される『バットマン』シリーズは、シリアス路線がお約束と思いきや、本作は徹頭徹尾ファンキー&カラフル。アメコミ好きなら同じみのヴィレイネスがゴッサムで大暴れする姿は痛快そのもの。暴力的な男性ギャングにハーレイクインらが戦いを挑む物語に深みはないが、炸裂するガールパワーが本作の見どころだろう。主人公が主人公だけにモラルを前面に押し出すことはなく、意外にも笑いを誘うハントレスの言動など笑える場面が多い。捨てた女にお株を取られたジョーカーはもはや形なし!? 奇天烈ヒロインもM・ロビーが演じているので好感度UPしている。

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村松 健太郎

最凶ヒロインの華麗なる覚醒

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

まず、なんといってもマーゴット・ロビーが楽しそうに演じているのが見ていてわかります。
ハーレイ・クインと言うキャラクターはブラックなポジティブさハイテンションさ高いレベルでキープされていないと成り立たないので、これでまず大合格ですね。
BIRDS OF PREY=バーズ・オブ・プレイは本来バットガールがいないと成り立たないのですが、こういうアレンジもあるんだなと感心します。人種、ジェンダーの面でも現代的アップデートされていますが、これが邪魔になるわけでもなく楽しめます、

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斉藤 博昭

ノリは期待どおり。感動や痛快さでは予想外の味わいも

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

期待どおりのカラフルで「素直に邪悪」なキャラが炸裂しまくり、側転とか微妙な難易度のアクロバティックな戦い、野球バットの武器など「アナログ武闘派」のアクションは観ていて楽しい。ミュージカル映画へのオマージュ、かわいい物で溢れる自室と、演出もサービス精神旺盛だし、「女性」の絆を強調したドラマもまさに現在形。

ジョーカーとの別れは「設定」で特に切実でもないが、別の大切な人との心のすれ違いのシーンは、不覚にも感動させられる。一方で、ハーレイの強引&マイペースな犯罪行為は、動機が納得できれば痛快だが、逆に、取りに足らない犯罪を軽い気持ちでやっちゃう姿が「嫌な感じ」に映る。そこは、ちょっと予想外の感覚。

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平沢 薫

ハーレイ・クインのキャラがブレないのがイイ!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ハーレイ・クインのキャラクターがブレないのがイイ。極悪でありつつキュート。裏切られても恨まないが、自分も平気で裏切る。とかくサブキャラが主人公になると、いきなり別の側面が描かれたりすることがあるが、本作はそんなことをやらないところが英断。そのうえで、映像からストーリー、アクションまでのすべてが、ハーレイのキャラの魅力を際立たせるために設計されている。
 なので、色彩はポップで派手。ゴッサムシティの暗さはキープしつつ、ハーレイの衣装やビックリ屋敷などの舞台装置で華麗さをプラス。アクションは武器だけでなく身体を使う場面を増量。アクロバティックで敏捷な動きが、ハーレイのキャラを表現している。

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くれい響

ジャッキー・アクションのオマージュがツボる!

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

時間軸を強引にイジり、バラエティ番組のようなガチャガチャした演出は、好き嫌い分かれるだろうし、『ワン・ハリ』『デス・プルーフ』のヒロインを始めとする魅力的なキャストをフルに生かしきれたか?というと、やはり疑問が残る。ハーレイ・クイン単体でなく、バーズ・オブ・プレイも絡んでくる展開だけに、予想通り“ポップな『スーサイド・スクワッド』”といった仕上がりだ。ちなみに、クライマックスはチャド・スタエルスキの趣味丸出しの『香港国際警察/NEW POLICE STORY』からの『五福星』という、ジャッキー映画オマージュ大会! それによって、『チャーリーズ・エンジェル』リブートに比べれば、満足度はやや高め。

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