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ソニック・ザ・ムービー (2020):映画短評

ソニック・ザ・ムービー (2020)

2020年6月26日公開 100分

ソニック・ザ・ムービー
(C) 2020 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.4

相馬 学

夢の、まさに夢の、ハイタッチ

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 人気ゲームのキャラがCGで映画になったと聞けば、子ども向けと誤解をされかねないが、いやいや、これは大人でもグッとくる。

 ドラマの核は孤独なエイリリアン、ソニックと善意ある人間の交流で、『E.T.』等で何度も描かれてきた話だが、アップテンポの絵的な興奮はそこにマンネリを感じさせない。主人公ソニックの高速アクションやジム・キャリー久々のノリノリ悪役演技、ギャグの連打などのエンタメ要素がピタっとハマった。

 パンデミック後の疑心暗鬼により人と人の距離はソーシャルも精神も離れつつある。そんな今、本作を見ると良い意味でしんみり。愛すべき誰かとハイタッチする、そんな日を待ちながら楽しみたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

典型的キャラ映画ながら、愛おしく胸をくすぐられる

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

日本発キャラのハリウッド実写化としては、ピカチュウほど多くの日本人にとって愛着が深くない。だからその分、大らかな気持ちで作品に接することができるはず。ソニック自慢の超音速パワーの表現は、「X-MEN」のクイックシルバーの二番煎じ的ではあるものの、よりマンガ的で楽しい。敵役のジム・キャリーもアクの強さをこれ見よがしに披露しない。アクションにしても、キャラ設定にしても全体に「素直に」作ってる感が好印象。

基本はエンタメなのだが、持ち前のスピードで、卓球も野球も一人でやれてしまうソニックの姿は、痛快さを超えて「寂しさ」を伝える。その孤独感がつねに漂っているせいか、妙に愛おしくなってしまうのである。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

『名探偵ピカチュウ』にも近いオリジナルへのリスペクト

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

若干のキャラ変はあるものの、幼少時代からしっかり可愛いソニックのヴィジュアル変更が功を奏したうえ、ドクター・ロボトニック(エッグマン)演じるジム・キャリーも往年のハイテンション演技で全力サポート。どこか「スマブラ」感もありつつ、金色リングの役割などの設定やエンドロール後のおまけに至るまで、オリジナルへのリスペクトを感じさせ、『名探偵ピカチュウ』に近い仕上がりといえる。ソニックとサイクロップスことジェームズ・マースデン演じる警官との友情物語はかなりベタだが、そんな「MCU」好きにも響く遊び心など、製作総指揮の中にティム・ミラーの名がクレジットされているのも、妙に納得。

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村松 健太郎

音速ネズミ、好スタート

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

音速のハリネズミことソニック・ザ・ヘッジホッグの主人公の長編作品。
ゲームの映画化自体、失敗作が多いこともあり、さらに映像面での修正のために公開が延期になったりと不安要素もありましたが、結果として娯楽アクションン映画としては充分合格点と言えるでしょう。
久々の映画出演となったジム・キャリーが、素敵に弾けてくれます。くどいとか真面目路線とかいろいろある人ですが、やっぱりこの路線のジム・キャリーが見ていたいです。
音速と光速の違いはありますが、現在制作中のDCcomicのスピードスター『ザ・フラッシュ』には結構なプレッシャーを与えることになったのではないでしょうか。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

こんなジム・キャリーをまた見たかった!

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

ビデオゲームをまったくやらない筆者は元ネタの知識も思い入れもゼロ。期待値もほぼゼロ(正直それ以下)で見たら、チャーミングで楽しく、良い意味で驚かされた。とくに悪役のジム・キャリーが最高。ビッグスクリーンで彼を見ること自体久々だし、「エース・ベンチュラ」「マスク」を思わせる、超大げさなお笑いキャラをやってくれるのだ。近年、政治風刺アーティストとしても活躍している彼は、このキャラクターにもそんな意味合いを含めたつもりらしいが、そこが伝わらなかったとしても、友情の大切さというメッセージは感じられるはず。ファミリー映画として十分おすすめできる作品だ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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