米賞レース席巻も納得の反・分断ドラマ

2020年1月16日 相馬 学 ジョジョ・ラビット ★★★★★ ★★★★★

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ジョジョ・ラビット

 戦時下の子どもが活き活きと描かれている点ではドイツ版『戦場の小さな天使たち』というべきか。加えて、反”分断”という現代的なテーマを盛り込んでいるのがミソ。

 ナチスかぶれの10歳の男の子が、年上のユダヤ人少女との交流を通して人種の壁を見直していく物語。テーマは明確だが説教臭は微塵もなく、子役の愛らしさとユーモアに彩られ、後半のシリアスな展開も温かくも切ないヒューマニズムで描き切る。

 多くの主要キャラクターはナチスの兵士でさえ人間的で、イイ味を出している。ボウイ“Heroes”のドイツ語バージョンなどの音楽の使い方を含め、すごく良い映画を見たと思える一本。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』他の劇場パンフレットに寄稿。趣味でやっているクラブイベントDJの方も忙しくなってきました。

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