外国人監督がリアルに切り取る日本社会の暗部

2020年1月14日 なかざわひでゆき 東京不穏詩 ★★★★★ ★★★★★

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東京不穏詩

 日本在住のインド人であるアンシュル・チョウハン監督以下、主要スタッフはほぼ外国人という異色の日本映画。少女時代からずっと父親に、恋人に、高級売春クラブのオーナーに、そしてその客たちに性搾取され、自らもそれを無意識のうちに受け入れて「女性」を切り売りしてきた女優志望のヒロインが、ある事件をきっかけに東京から故郷へ戻る。日本語の文法的にやや不自然なセリフが気になるものの、日本社会のある暗い一面を切り取ったチョウハン監督の筆致は痛々しいまでにリアル。なにより、虐げられ続けた若い女性が、それゆえに導かれる宿命的な悲劇と対峙し、やがて自己を解放するに至るまでを体当たりで演じる飯島珠奈が圧巻だ

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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