貧困の残酷を衝撃のエンタテインメントとして描いた傑作

2019年12月28日 なかざわひでゆき パラサイト 半地下の家族 ★★★★★ ★★★★★

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パラサイト 半地下の家族

 格差社会の非人間性を描くという点で『万引き家族』や『わたしは、ダニエル・ブレイク』と同列に語られるべき映画なのかもしれないが、しかしこのテーマをある種のホラー・エンタテインメントにまで昇華してしまったボン・ジュノ監督の力量には恐れ入る。裕福な上流家庭に寄生(パラサイト)していく極貧家族のなりふり構わなさに苦笑いしていると、やがてとんでもない衝撃的な展開が…!ネタバレゆえこれ以上は言及するまいが、貧困というものがいかに理不尽で残酷で哀しいものなのか、そして人間をどれだけケダモノのように醜く変えてしまうものなのか、これほど痛烈に風刺した作品はなかなかないだろう。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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