キングの大嫌いな『シャイニング』におんぶにだっこ。

2019年11月30日 ミルクマン斉藤 ドクター・スリープ ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ドクター・スリープ

最初に告白しておくと、『シャイニング』の原作は読んでいてキューブリックの映画とまるで違うのは判ってるし、今回の原作は未読である。原作者キングがキューブリックの作を毛嫌いしてるのは百も承知の上で本作を観るとなんとも微妙な心地にさせてくれるのだな。冒頭からこの監督は何から何まで、肝心な箇所はすべてキューブリック版『シャイニング』をトレースする形で作っている。しかし物語はベタなホラー設定からどうにも逃れ得ないもので(文字で読めばそのあたり、キングの筆力によって特別に感じられるのだろうが)、とりわけ謎のシャイニング吸精集団のひ弱さったら「長生きするしか能がないのか!」とツッコミたくなる始末。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

近況:

ミルクマン斉藤さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]