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サヨナラまでの30分 (2020):映画短評

サヨナラまでの30分 (2020)

2020年1月24日公開 114分

サヨナラまでの30分
(C) 2020『サヨナラまでの30分』製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.7

くれい響

今度はカセットで、ジュブナイルSF

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

脚本家もプロデューサーも同じだからか、バンド設定にラブ要素が絡んだジュブナイルSFであり、『君と100回目の恋』のレコードに続き、「今度はカセットテープだ!」という二匹目のドジョウ感がハンパない。とはいえ、CMやMVを手掛けた萩原健太郎監督にとっては、『東京喰種 トーキョーグール』より相性がいい音楽映画。しかも、私生活も仲良しな新田真剣佑&北村匠海の入れ替わり芝居に加え、“上書き”のワードもスパイスになっており、なにしろ今村圭佑の撮影が素晴らしい。『君と100回目の恋』同様、バンドメンバーがお飾りすぎるのは難アリだが、そのぶん萩原みのりに差をつけられた『ハローグッバイ』組、久保田紗友が魅せる。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

限りある人生を悔いなく生きることの大切さ

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 志半ばでこの世を去った若きミュージシャンの魂が蘇り、音楽の才能がありながらも自分の殻に閉じこもった大学生や散り散りになった元バンド仲間を導いていくことになる。そのカギとなるのがカセットテープ。死者の遺したデモテープを再生すると、片面再生時間の30分だけ大学生の肉体を借りることができるのだ。このユニークな設定が、限りある人生を悔いなく生きることの大切さを象徴する。’40年代のハリウッドで流行ったロマンティックファンタジー映画を彷彿とさせる脚本が面白い。なにより、新田真剣佑や北村匠海をはじめとする役者陣のどこまでもナチュラルな芝居が、物語に十分な説得力を与えている。やはりキャスティングって大事。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

ヒロイン久保田紗友が大発見

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

これで4度目の共演となる新田真剣佑と北村匠海のコンビの相性の良さを堪能できる逸品。
二人三役ともいうべき各々の演じ分けの絶妙さが楽しめます。今後も年齢を重ねながらこの二人の組み合わせは見ていきたいですね。
北村匠海はもちろん、地球ゴージャスなどで歌声を披露していた新田真剣佑の歌唱シーンも見どころです。
真剣佑の影がちゃんとない細やかさも良。
そして!!ヒロインの久保田紗友はうれしい発見でした。今後に注目です。

この短評にはネタバレを含んでいます
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