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マレフィセント2 (2019):映画短評

マレフィセント2 (2019)

2019年10月18日公開 119分

マレフィセント2
(C) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

ミルクマン斉藤

M.ファイファー、最近こんな役ばっかりやな。

ミルクマン斉藤 評価: ★★★★★ ★★★★★

もはや「眠りの森の美女」でもなんでもない。妖精族憎しの王妃M.ファイファーの復讐はえげつなく、ナチのガス室を露骨に想起させる絶滅作戦。それに武力で対抗する第三勢力“闇の妖精族”との戦闘はまるで『ブラックパンサー』のよう。最後にすべてを片付けるべく現れる大姐御マレフィセントもまた容赦ない皆殺し戦法で、最初だらだらと続く子供騙しなメルヘン調の森の妖精CGとの落差があまりに凄すぎる。エル・ファニングの金子國義的ロリ可愛さは相変わらずだが、ほとんど物語的には機能せず。とってつけたようなお目出度い大団円も含め、いったい何を観せられたんだろう感に襲われること必至の怪作。

この短評にはネタバレを含んでいます
山縣みどり

おとぎ話だけど、またもや男性は刺身のツマでした

山縣みどり 評価: ★★★★★ ★★★★★

前作で役立ずぶりを露呈したフィリップ王子とオーロラ姫が結婚を決意する続編は、世界情勢を反映させた壮大なドラマに発展する。マレフィセントの素性が明らかになり、妖精たちが窮地に陥る!? 最新技術を駆使した映像は華やで、アクションは前作以上にかっこいい。が、目玉はA・ジョリーとM・ファイファーのビッチ合戦が素晴らしい。恋で目が眩んだオーロラの決断も気になるが、激昂するマレフィセントVS硬軟織り交ぜて他人を操る女王の勝敗の行方にハラハラ。今回も男は刺身のツマ的な存在でしかない。さらに、自分と違う人やユニークな他人をリスペクトして受け入れれば、和をもって貴しとなすというメッセージに胸キュン。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

アンジーの美しさを堪能、さらにオマケが充実!

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 妖精たちが暮らす光に満ちた森、マレフィセントの眷属たちが住む闇を孕む山、そして人間の王族が住む壮麗な城、3つの異なる世界のデザインがそれぞれ魅力的。妖精たちの種類は前作より増えて、綿毛のように浮遊する妖精、二足歩行の爬虫類のようなブキミ可愛い妖精、エントのように歩く樹木などどれも楽しい。また、タイプの違う美女3人、マレフィセント、オーロラ、女王の華麗なドレス合戦も見もの。英国男優も豊作で、マレフィセントの部下のカラス役はサム・ライリー。王子役は「キングスマン」シリーズ最新作のハリス・ディキンソン。「アリータ:バトル・エンジェル」ではイロモノ系だったエド・スクラインもいい役で見せ場あり。

この短評にはネタバレを含んでいます
なかざわひでゆき

異なる他者を排除し攻撃することの愚かしさ

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ついにオーロラ姫とフィリップ王子の婚約が決まり、隣国の王宮へと招かれたマレフィセント。しかし、それは彼女を憎んで妖精の国を滅ぼそうとする王妃イングリスの仕組んだ罠だった…!ということで、異なる他者を「よく分からない」という理由だけで一方的に嫌悪して排除しようとしたり、やられる前にやってしまえ!とばかり恐怖に駆られて攻撃するのではなく、まずは歩み寄って対話することが大事だという教訓は、使い古された文言であるとはいえ、深まる対立の時代に生きる子供たち(もちろん大人にも)へ向けた重要なメッセージと言えよう。アンジェリーナ・ジョリーVSミシェル・ファイファーのベテラン女優対決も大いに見どころだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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