ぎこちなさも自由な風に変える、不思議な味わいの逸品

2019年10月8日 斉藤 博昭 イエスタデイ ★★★★★ ★★★★★

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
イエスタデイ

不思議な映画。「ビートルズがいない世界」として、その後に影響を受けた物/者まで失われてるなど、パラレルワールド的楽しさは備える。それでも肝心なポイントが意外にあっさりだったり、どうでもいい箇所をじっくり見せたり、全体の作りがやや「いびつ」。しかし、この「いびつ」さが作品の味わいと化す。ハリウッドメジャー作品なら脚本段階で添削されそうな流れも、自由に突き進むのがワーキングタイトル作品らしい。エド・シーランの、いい意味でのカリスマ性の薄さがドラマに効果的だったり、意外に計算ずくな部分もあり……と、いろいろ御託を並べつつ、ビートルズの曲だけで心地よさは保証。とくにラスト。後味の良さは格別である。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

斉藤 博昭さんの最近の映画短評

もっと見る

[PR]