シネマトゥデイ

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生き延びるのが難しい時期はあるけど

  •  ああ、この気持ちは知っている---その時期を通った者なら誰もがそう思うのに違いない、中学生の頃の気持ちが、腑に落ちる形で描かれていく。使うアイテムはウェブ動画などに変化しているが、気持ちはいつの時代も変わらず、自分への低い評価と並列する根拠のないプライド、漠然とした期待と不安、よく知っていることと全く知らないことのバランスの悪さ。そんな主人公がイタイだけじゃないのは、彼女がそのままでいるのではなく、ほんの少しだけ自分の現状を認められるようになるからだろう。その"ほんの少し"の形がほろ苦くて説得力がある。生き延びるのが難しい時期はあるが、生き延びるのも悪くない、映画がそう語りかけてくる。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」のソフィア・リリス&ワイアット・オレフ共演の思春期超能力モノ「ノット・オーケー」@Netflix を見始めたら一気見。冒頭から「キャリー」オマージュを宣言して、なるほどな展開。各話30分でサクサク見られるのも快適。グラフィック・ノベル原作で、クリエイター・コンビの一人は「このサイテーな世界の終わり」@Netflixのジョナサン・エントウィッスル。ふとした時に流れる80年代UKポップにもヤラレる。

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