シネマトゥデイ

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生き延びるのが難しい時期はあるけど

  •  ああ、この気持ちは知っている---その時期を通った者なら誰もがそう思うのに違いない、中学生の頃の気持ちが、腑に落ちる形で描かれていく。使うアイテムはウェブ動画などに変化しているが、気持ちはいつの時代も変わらず、自分への低い評価と並列する根拠のないプライド、漠然とした期待と不安、よく知っていることと全く知らないことのバランスの悪さ。そんな主人公がイタイだけじゃないのは、彼女がそのままでいるのではなく、ほんの少しだけ自分の現状を認められるようになるからだろう。その"ほんの少し"の形がほろ苦くて説得力がある。生き延びるのが難しい時期はあるが、生き延びるのも悪くない、映画がそう語りかけてくる。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: コロンビア製作の「グリーン・フロンティア」@Netflixは、時代の異なる複数の物語が同時進行する"密林のマジックリアリズム"な全8話。現在のアマゾンで起きた大量殺人事件を捜査する女性刑事のドラマと、太古から森を守ってきた精霊たちの神話、いつの時代か分からない精霊と人間の物語が交錯していく。実際にアマゾン森林火災が起きた今、リアルすぎる物語になっているかも。

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