シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

レイヤーの最深部を旅するイニシエーションとしての米国見聞録

  • バンドドキュメンタリーの域を完全に超えた内容に驚かされた。極東の島国から米国ツアーにやってきた青年たち(GEZAN+監督)がパンクロックという回路を通すことで各地のハードコアなコミュニティを渡り歩いていく。サンタクルーズではLGBT、アリゾナではネイティヴアメリカン……。一口にアメリカと言っても無数の分断と小さな団結が存在する事を生身で発見していく。

    その旅に立ち会っている感覚が我々もリアルに味わえる傑出したロードムーヴィーだ。世界の広さと深さと複雑さを知る通過儀礼といった趣もあるが、例えば約50年前、ダモ鈴木がCANに加入するまでの過程ではどんな風景を見ていたのだろうと想像してしまった。

⇒映画短評の見方

森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況: YouTube配信番組『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。10月4日より、今泉力哉監督(『アイネクライネナハトムジーク』)の回を配信中。ほか、二ノ宮隆太郎監督(『お嬢ちゃん』)、大森立嗣監督(『タロウのバカ』)、樋口尚文監督(『葬式の名人』)、映画ジャーナリストの徐昊辰さん(『SHADOW/影武者』&『帰れない二人』について)、田中征爾監督(『メランコリック』)、大崎章監督(『無限ファンデーション』)、安里麻里監督(『アンダー・ユア・ベッド』)、深田晃司監督(『よこがお』)、江口カン監督(『ザ・ファブル』)、長久允監督(『ウィーアーリトルゾンビーズ』)、工藤梨穂監督(『オーファンズ・ブルース』)、三宅唱監督(『ワイルドツアー』)、佐向大監督(『教誨師』)、片山慎三監督×松浦祐也さん×和田光沙さん(『岬の兄妹』チーム)、二宮健監督(『チワワちゃん』『疑惑とダンス』)、広瀬奈々子監督(『夜明け』)、緒方貴臣監督(『飢えたライオン』)、関根光才監督(『太陽の塔』『生きてるだけで、愛。』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

» 森 直人 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク